是枝裕和監督と脚本家の坂元裕二が夢のタッグ!オリジナル映画『怪物』の写真と映像が解禁
是枝裕和監督と脚本家の坂元裕二が初タッグを組んだオリジナル映画『怪物』が、2023年6月2日(金)に全国公開されることが決定。本作より、場面写真と短尺映像が解禁となった。
『そして父になる』(13)でカンヌ国際映画祭の審査員賞を、『万引き家族』(18)ではカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞し、今年公開の『ベイビー・ブローカー』(22)では、カンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞したほか、主演のソン・ガンホが韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を受賞したことでも話題となった是枝監督。『真実』(19)ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人と組んできた是枝監督が、久々に日本で映画制作をする。
また、『花束みたいな恋をした』(21)などで知られる坂元は、是枝監督がいま最もリスペクトするという脚本家で、視聴者の心を捉えて離さない数多くの連続ドラマを手掛けてきた。「最高の離婚」では日本民間放送連盟賞最優秀賞、「Mother」では第19回橋田賞、「Woman」では日本民間放送連盟賞最優秀賞、「カルテット」では芸術選奨文部科学大臣賞、「anone」ではMIPCOM BUYERS' WARD、「大豆田とわ子と三人の元夫」では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞している。
日本屈指の映像作家とストーリーテラーのコラボレーションについて、是枝監督はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いており、ファンだったことを明かし、協業については「どこか諦めていたが、夢が叶った」と喜んでいるそうだ。是枝監督は、坂元のすばらしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと感じながら撮影に挑み「誰よりもこの作品の完成が待ち遠しい」というコメントを寄せている。
一方、坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて「無理に決まってる」と考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた想いの対象だったこと、その気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったことについて触れている。また、本作が「自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っている」というコメントも寄せている。
互いにリスペクトしあいながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した新作『怪物』。撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中とのことで、いまから非常に公開が待ち遠しい。