「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」パク・ウンビンにインタビュー!「”善良な影響力”を持つ作品に出演したい」

インタビュー

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」パク・ウンビンにインタビュー!「”善良な影響力”を持つ作品に出演したい」

「カン・テオとのラブストーリー、非現実的だとは思わない」


パク·ウンビンは甲論乙駁があったウ·ヨンウとイ·ジュノ(カン·テオ)の関係と障害者が愛する権利についても、慎重に自分の意見を打ち明けた。放送当時、「障害者への偏見や差別を乗り越えて、堂々と弁護士として成功するウ・ヨンウの活躍が見どころなのに、カン・テオと関係のせいで、ありきたりな恋愛ものになってしまった」という批判があったからだ。二人の恋があまりにも非現実的すぎて、ドラマに没入できないという意見もあった。

数か月間Netflixのグローバル非英語テレビランキングで1位を守り続けた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
数か月間Netflixのグローバル非英語テレビランキングで1位を守り続けた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」[c]Netflix

「個人的には、2人の恋が非現実的だとは思いませんでした。お互いに心を開いて、理解して、包容して、より特別な存在になるのは、誰にでも可能なことじゃないですか。ユ・インシク監督はこの作品で、ウ・ヨンウが弁護士として成長していく姿だけじゃなくて、そういうもう一つの可能性も見せたかったのではないかと思います。自閉スペクトラム症の人とそうじゃない人の恋も普通に受け入れられる時代になってほしいという思いを込めて」

世間的に大流行した「ウ・トゥ・ザ・ヨン・トゥ・ザ・ウ、ドン・トゥ・ザ・グ・トゥ・ザ・ラミ」という台詞は、後輩のチュ・ヒョニョンのアイデアだった。最初は「ウ・ヨンウヨンウ、ドン・ドングラミ」という台詞だったが、「もっといいアイデアがあったら変えてみてもいいよ」というスタッフの提案で、いまの形になったという。

「ドラマの中でもドン・グラミが考案した挨拶をウ・ヨンウに教えるという設定だったので、二人の独特な挨拶に関してはチュ・ヒョニョンさんに任せました。自分はそこに少しだけ面白いニュアンスを加えたくらいですかね。ここまで流行るとは思わなかったですが、たくさんの方にパロディしてもらったりして、嬉しいです(笑)」

ただ、”ウ・ヨンウらしいリアクション”については、かなり苦戦していたという。ウ・ヨンウは決して共感能力がない人ではないけど、自分だけの世界が明確な人物なので、人とは一味違うリアクションをしなければないない、というのがパク・ウンビンのミッションでもあった。

「反応が薄いと思われがちだけど世の中に無関心なわけではなく、自分の世界で自分なりに反応しているように見せるためにはどうすればいいか悩みました。なるべく目を合わせないようにしたり、台詞にちょっとしたボディーランゲージを混ぜたりしていて、最初はとても難しかったんですが、どんどん慣れてきて、自分がウ・ヨンウになりきっていると実感しましたね。たとえば相手役の目じゃなくて、眉間を見ながら演技をしたりしましたが、画面ではそこがうまく伝わらず、普通に目を合わせている風に見えるシーンもいくつかあったので、そこは少し残念です」

人生初のアジアファンミーティング開催!次期作も”善良な影響力”のある作品になりそう

クジラが大好きな、少し変わった天才弁護士を完璧に演じたパク・ウンビン
クジラが大好きな、少し変わった天才弁護士を完璧に演じたパク・ウンビン[c]ENA

パク·ウンビンが作品を選択する基準は、その作品が”善良な影響力”を持っているかだ。メディアに顔を出している人だからこそ、善良な影響力を与えたい、誰かの役に立てるような演技がしたいとのこと。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」をきっかけに数え切れないほどたくさんのCMや作品出演のラブコールが相次いでいるが、いつもより慎重に次期作を選んでいる理由でもある。


またパク・ウンビンは、10月から初めてのアジアファンミーティングツアー「EUN-BIN NOTE : BINKAN」を開催し、マニラ・バンコク・シンガポールでの公演を終え、残りは11月19日の東京公演のみとなっている。

「『恋慕』から『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』まで、息をつく暇もなく毎日緊張の中で走ってきたので、一旦少し休憩しながら次期作を検討したいと思っています。海外のファンの方々に会いに行くのは初めてなので、とても楽しみにしています。皆様と共に、いい思い出が作れたらいいなと思っています」

取材・文/李永実

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