戸田恵梨香&永野芽郁、『母性』難役を乗り越えた特別な絆。語り合う俳優としての現在地 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
戸田恵梨香&永野芽郁、『母性』難役を乗り越えた特別な絆。語り合う俳優としての現在地

インタビュー

戸田恵梨香&永野芽郁、『母性』難役を乗り越えた特別な絆。語り合う俳優としての現在地

「戸田さんに頼もしさしか感じていません」(永野)

戸田恵梨香「芽郁ちゃんとならば、楽しく気負いなく、撮影ができそうだなと思えました」と笑顔
戸田恵梨香「芽郁ちゃんとならば、楽しく気負いなく、撮影ができそうだなと思えました」と笑顔撮影/河内彩

――本作の撮影は、ドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」の前に行われたとのこと。本作が初共演となったお2人ですが、連続で共演を果たしたことでお互いがどのような存在になりましたか?

戸田「芽郁ちゃんに初めて会ったのは、『ハコヅメ』の(情報解禁用の)写真撮影だったんですね。私は先に『母性』の現場に入っていたので、芽郁ちゃんが『「母性」の現場はどうですか?』と聞いてきてくれたんです。写真を一緒に撮っていても、気さくで気負いがなくて、はつらつとしている感じがとても伝わってきて。芽郁ちゃんとならば、楽しく気負いなく、撮影ができそうだなと思えました」

永野「私は、『母性』の現場で戸田さんのお芝居を初めて目の当たりにして、自分の知っている戸田さんのイメージとはまったく違う戸田さんがそこにいて、本当にびっくりしたんです。普段の戸田さんのお人柄ともまったく違うし、圧倒されるような毎日でした」

“母性”のないルミ子。模範的な母親になれない女性だ
“母性”のないルミ子。模範的な母親になれない女性だ[c]2022映画「母性」製作委員会

戸田「『母性』は私たちだけでなく、キャストの皆さんが悩みながら、切磋琢磨しながら撮影をしていました。ある種みんなでお互いをフォローしながら、優しい空気のなかでルミ子に挑めたと思っています。不安や違和感を抱きながら試行錯誤していましたが、撮影中に母の日があって。芽郁ちゃんが、『母の日に』と言ってプレゼントをくれたんです。芽郁ちゃんが私のことを“母”として見てくれていたことで、大きな安心感が生まれました。そうやって『母性』で苦楽を共にしたので、『ハコヅメ』の時は気持ちも楽に、ものすごく楽しく過ごさせてもらいました!芽郁ちゃんは、『関西人ですか?』と思うようなギャグのセンスもお持ちなんですよ。年齢としては10歳くらいの差があるんですが、そんな歳の差も感じないような存在です」

永野「ええ!?ギャグのセンスですか(笑)!」

戸田「そうそう。長くこのお仕事をしていて、芽郁ちゃんはたくさんの苦労やしんどいことも知っているはず。それなのにいつも笑顔で、現場を和やかにしてくれる。私は真顔になるタイプなので(笑)、いつも芽郁ちゃんを頼りにしています」

永野「私こそ、戸田さんに頼もしさしか感じていません。いつも『戸田さんがいてくれたら絶対に大丈夫だ』と思わせてくれる方です。佇まいからパワーが伝わるし、お芝居の集中力もすごいです。周りのことを見ていないようでいて、ものすごくみんなのことを見ていて、なにかあるとさっと支えてくださる。私自身『清佳は難しい役だな』と感じていましたが、疑問に思ったことはすぐに戸田さんに相談して、母親の視点も交えながらいろいろと一緒に考えてくださりました。『ハコヅメ』でも『母性』でも、私はずっとちょこまかと戸田さんにくっついていたので、戸田さんがいないと、不安なんです(笑)」

母に愛されたいと願う清佳
母に愛されたいと願う清佳[c]2022映画「母性」製作委員会


戸田「昨年は長い時間を一緒に過ごしていたので、どこかお互い一緒にいるのが当たり前になっている(笑)」

永野「お母さん役が戸田さんじゃなかったら、乗り越えられなかったかもしれません」


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