内田真礼と榎木淳弥が考える“破壊神”ブラックアダムの魅力は真反対?「強さじゃなくてかわいさ!」「容赦ない攻撃的な面がおもしろい」
バットマン、スーパーマンで知られるDCコミックスを原作とする映画で、ついに各作品の世界がクロスオーバーするマルチバース化が本格始動!そんなDCユニバースの最新作『ブラックアダム』が現在公開中だ。“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン扮する最恐のアンチヒーロー、ブラックアダムが、5000年の眠りから目覚め破壊の限りを尽くす。そんな破壊神に立ち向かうのが、スーパーヒーロー軍団JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)の4人。MOVIE WALKER PRESSでは、JSAの新人ヒーローである、嵐を操る天才少女サイクロンと巨大化する能力を持つアトム・スマッシャーの日本語吹替声優を担当した、内田真礼と榎木淳弥に本作の魅力を語ってもらった。
「MCUとDCユニバース、両方の吹替えをできるのは、すごくうれしいこと」(榎木)
――DC映画といえば数多くのヒット作がありますが、どんな印象を持たれていましたか?
榎木淳弥(以下、榎木)「『ジョーカー』の印象が強くて、純粋なヒーロー映画とは違うなと感じていました。だけど『アクアマン』や『シャザム!』のような明るい作品もあって、振れ幅がすごいというのがDC作品の魅力。なので『ブラックアダム』がどんなノリなのかとても気になりました」
――榎木さんはMCU版「スパイダーマン」シリーズの主人公であるスパイダーマンことピーター・パーカーの吹替えも担当されています。MCUとDCユニバース、2大アメコミヒーローの声を担当することについてはどんなお気持ちですか?
榎木「アトム・スマッシャーの声優オファーをいただいた時はやっていいのかな?と。でも両方の吹替えをできるというのは、すごくうれしいことですし、光栄でした。そして、声の印象が似ないといいなあと思っていました(笑)」
――内田さんはDCヒーローの吹替えオファーをもらった時はどう感じましたか?
内田真礼(以下、内田)「私は昔からヒーローものが好きだったので、今回のオファーはすごくうれしかったです。東京コミコンにも参加してみたかったので(取材は「東京コミコン2022」のイベント終了後に実施)、『ブラックアダム』のイベントで登壇できて夢が一つ叶いました!」
「『サイクロン・パワー!』みたいに技名を言いたくなっちゃいました(笑)」(内田)
――サイクロンとアトム・スマッシャーは、スーパーヒーロー軍団JSAの新人ヒーロー。サイクロンは嵐を操る能力を持つ、頭脳明晰でクールな19歳というキャラクターですが、彼女の第一印象はいかがでしたか?
内田「JSAのメンバーってけっこう年齢幅があるのですが、サイクロンは誰に対しても割とフラットに接しているんですよね。天才と言われているとおり能力が高くて度胸もあって、彼女の強さが際立つシーンが多かったので凛々しい女性だなと思いました」
――グリーンの衣装がきれいで、嵐を巻き起こす能力も美しいです。
内田「嵐を操る技なので周りを壊しちゃったりするのかなと思っていたんですけど、そんなことはなくて。大きなスクリーンで見たらすごく美しい技だったので、彼女の活躍がもっと観たくなりました。バトルシーンはセリフがあまりなかったので、『サイクロン・パワー!』みたいに技名を言いたくなっちゃいました(笑)」
榎木「海外のヒーローはあまり必殺技の名前は言わないんじゃないかな?(笑)」
内田「そっか、日本のアニメの観すぎですね(笑)。セリフは続編に期待したいと思います!」
――アトム・スマッシャーは自身の分子構造を変化させて超巨大化するというキャラクターでしたが、いかがでしたか?
榎木「あのマスクを被って巨大化するとなかなか怪しいなと(笑)。でもアトムのスーツはおじさんから譲り受けた大切なものなので、パワフルでかっこよさもあって好きですね」
――楽観的な性格で、ちょっとおとぼけキャラな一面もありますよね。
榎木「快活なキャラクターと思いきや、いつもお菓子を食べていてのんびり屋な一面もあります。みんなが戦っているのに彼だけ戦いに来ないと思ったら、迷ってしまってまったく違う方向に走っていたりして(笑)。そういうルーキーらしいところは、緊迫感のあるシーンを緩ませてくれます」