パク・チャヌクが最新作『別れる決心』で5年ぶりに来日決定!場面写真も一挙公開
本年度のアカデミー賞で国際長編映画賞部門の韓国代表に選出され、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞した、パク・チャヌク監督最新作『別れる決心』(2023年2月17日公開)。公開に先だち前作『お嬢さん』(16)以来、5年10か月ぶりとなるパク・チャヌク監督の来日が決定し、あわせて場面写真も解禁となった。
韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得し、決めセリフがSNSで大流行、BTSのメンバーRMも複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSやYouTubeで報告するなど、社会現象を巻き起こした本作。韓国のアカデミー賞とも称される青龍賞で監督賞など7冠を獲得し、大鐘賞でも作品賞、脚本賞、主演男優賞の3冠を獲得するなど、韓国国内の映画賞を軒並み受賞した。さらに、ニューヨーク・タイムズ紙、ローリングストーン誌、インディ・ワイヤー誌などがこぞって年間トップ10映画に選出するなど、国内のみならず世界中を魅了している。
監督のパク・チャヌクは、『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など、唯一無二の作品で世界中の観客と批評家をうならせ続けてきた。6年ぶりの監督最新作となる『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマとなった。
物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まる。取り調べが進むなかで、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。
主演は『殺人の追憶』(03)、『グエムル ~漢江の怪物~』(06)とポン・ジュノ監督作品で一躍注目を集め、ドラマ、アクション、時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているヘイルと、アン・リー監督『ラスト、コーション』(07)でヒロインを演じ、国際的女優としての地位を確立、『ブラックハット』(15)でハリウッドにも進出したウェイが務める。
パク・チャヌク監督の舞台挨拶付きジャパンプレミアイベントは、12月26日(月)にTOHOシネマズ 日比谷にて開催予定。激レア必至のジャパンプレミアの上映チケットは、12月16日(金)AM11時より発売予定だ(詳細は映画公式ホームページ参照)。監督は「本作は、大人のための映画です。喪失の物語を悲劇的なものとして語るのではなく、繊細さとエレガンスとユーモアをもって表現しようとしました。大人たちに語りかけるような形で…」とコメント。世界が認めた傑作を監督の貴重なトーク付きで観られるまたとないチャンスとなる。
今回、あわせて場面写真も一挙解禁された。パク・ヘイル演じる刑事ヘジュンと、タン・ウェイ演じる妻ソレがお互いに見つめあう画像や、手錠でつながれた2人の手、片方には結婚指輪がはめられている1枚、目に涙をたたえたソレとへジュン、旅先のような場所での2人など、それぞれの心の距離感が感じられる場面写真となっている。
ほかにも、後輩を背負い事件現場の岸壁を上り、事件を再現しようとするへジュンや、部屋でたたずむソレ、週末に妻と過ごすへジュン、酔っ払って上司であるへジュンに絡もうとする部下のスワンなど、物語の世界観を垣間見ることができる。
二転三転する先の読めないストーリーや、ヘジュンとソレのスリリングな駆け引きにハマる批評家や観客が続出。日本での公開が実に待ち遠しいが、いち早く観たい方は、激レアチケットをぜひゲットしてみてはいかがだろうか。
文/山崎伸子