難民支援活動家のMIYAVIが作品に込めた想いを語る『ファミリア』コメント&場面写真到着
役所広司と吉沢亮が父子役で初共演を果たす『ファミリア』(2023年1月6日公開)より、半グレ集団のリーダー、榎本海斗を演じたMIYAVIよりコメントが到着。あわせて本作の場面写真とメイキング写真も解禁された。
本作は国籍や文化、境遇の違いを超えて大切な人とともに生きていきたいと願う人々の姿を描くヒューマンドラマ。山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治を役所広司が、 その息子で赴任先のアルジェリアで出会った女性との結婚が決まった学を吉沢亮が演じて初共演を果たしている。メガホンを取るのは、『八日目の蝉』(11)や『いのちの停車場』(21)など数々の名作を生みだしてきた成島出監督。
このたび、”サムライギタリスト”として国内のみならず世界中から高く評価され、難民支援活動家でもあるミュージシャンのMIYAVIのコメントが公開に。脚本を読んだ感想を聞かれたMIYAVIは「海斗は、難民・移民のブラジルの方に対する憎悪を原動力として生きている。親善大使としての活動と相反する役柄なので、自分が演じるのはどうなのだろう?」と当初は思ったのだとか。MIYAVIが監督に彼らなりの理由が欲しいと伝え、辛い過去を消化しきれない設定になったという。
「世界には、他者を受け入れない排他的な力が働き、それぞれの正義のために争わざるを得ない側面があるのかもしれません。ただ一方で、違う国から来た方々をサポートする人たちももちろんいます。作品を通して、その両側面をみせるのは物凄く意義のあることだと考えました。それから、役所さんとの共演も、出演する決め手の一つでした。ずっとファンだったので共演できて本当に光栄です」と出演の経緯を明かしている。
MIYAVIが「これから、難民·移民の人々を僕たちがどう受け止めて共存していくのか色々考えるきっかけにもなる作品。ぜひ観て頂きたいです」とアピールする本作。感動的なドラマのなかに社会的問題も織り交ぜ、どのように紡ぎ出していくのか。公開を楽しみに待ちたい。
文/入江奈々