ここだけ押さえれば大丈夫!「マンダロリアン」S3&「アソーカ」に向けて観ておきたい5つのエピソード

コラム

ここだけ押さえれば大丈夫!「マンダロリアン」S3&「アソーカ」に向けて観ておきたい5つのエピソード

“ベイビー・ヨーダ”ことザ・チャイルドがシリーズに新たなファンを呼び込んだ「マンダロリアン」に、わずかな登場シーンながら高い人気を誇ってきた賞金稼ぎを主人公にした「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」。伝説のジェダイの孤独な戦いを描く「オビ=ワン・ケノービ」、人々を苦しめる銀河帝国に抗おうとする者たちの物語「キャシアン・アンドー」などなど、ディズニープラスでは「スター・ウォーズ」のオリジナルドラマシリーズを続々と発表し続けている。そして、2023年には「マンダロリアン」の待望のシーズン3(3月1日より配信開始)に、二刀流の元ジェダイの騎士アソーカ・タノ(ロザリオ・ドーソン)が主役となる「アソーカ(原題)」(配信日未定)の配信が控えている。

グローグーを保護したマンドーが、彼を安全な場所へ送り届けようとする物語が描かれた「マンダロリアン」
グローグーを保護したマンドーが、彼を安全な場所へ送り届けようとする物語が描かれた「マンダロリアン」[c]Everett Collection/AFLO

しかし、これらの最新作は気になっているが、いまからシリーズすべてを追うのは大変…と思っている人も多いはず。そんな人に向けて、この2作と特に関連性が高い「マンダロリアン」と「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」からいくつかのエピソードをピックアップ。世界観や物語を理解するうえで、最低限押さえておきたい情報をお伝えする。

ボバ・フェットが着用していたマンダロア・アーマーを入手したマンドー(「マンダロリアン」)
ボバ・フェットが着用していたマンダロア・アーマーを入手したマンドー(「マンダロリアン」)[c]Everett Collection/AFLO

アナキンのパダワンだったがジェダイを離反してしまうアソーカ

まずは、本稿で大事なキーワードになるアソーカについて簡単に解説しておこう。アソーカが初登場したのは、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)と『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(06)の間で勃発した「クローン戦争」を描いたアニメーションシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」。のちにダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーのパダワンとして、シリーズのなかで重要な位置を占めるキャラクターとして活躍した。

当初は少女のような年齢で、マスターになりたてのアナキンと衝突を重ねながらも共に戦うなかで、彼の頼れる相棒へと成長していく。しかし、アソーカはクローン戦争の最中にジェダイ聖堂襲撃の嫌疑をかけられる事件に巻き込まれてしまう。最終的には真犯人が見つかり罪には問われなかったものの、審議の際にほとんどの者が自分を信じてくれなかったジェダイ評議会の在り方に疑問を持ち、ジェダイから離脱する。その後、銀河帝国勃興の契機となる、ジェダイを抹殺する「オーダー66」が発令されるが、彼女はすでにジェダイではなくなっていたため、難を逃れたのだった。


アソーカは、その後の銀河帝国に抵抗する反乱同盟が結成されるまでの戦いを描いたアニメーションシリーズ「スター・ウォーズ 反乱者たち」にも登場。帝国崩壊後の世界を描いた「マンダロリアン」でも勇姿を見せてくれた彼女は、「スター・ウォーズ」の長い歴史のなかで、クローン戦争から帝国が壊滅するまでのおよそ30年にわたって銀河の動向を見届けてきた人物なのだ。

かつてアナキンのパダワンだったが、ある事件をきっかけにジェダイから離反していたアソーカ(「マンダロリアン」)
かつてアナキンのパダワンだったが、ある事件をきっかけにジェダイから離反していたアソーカ(「マンダロリアン」)[c]Everett Collection/AFLO