ここだけ押さえれば大丈夫!「マンダロリアン」S3&「アソーカ」に向けて観ておきたい5つのエピソード
「マンダロリアン」シーズン2:第5話「チャプター13:ジェダイ」
「マンダロリアン」の主人公は、戦闘民族マンダロリアンの一人で賞金稼ぎをしているマンドーことディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)。本作は、ある任務に赴いたマンドーが正体不明の子ども、ザ・チャイルドを保護し、安全な場所に送り届けようとする冒険ストーリーだ。旅の途中、惑星マンダロアの生き残りであるボ=カターン・クライズ(ケイティ・サッコフ)と共闘したマンドーは、ザ・チャイルドを導いてくれるかもしれない人物として、彼女の友人である元ジェダイのアソーカの居場所を教えてもらう。その情報に従い、シーズン2の第5話でマンドーはアソーカを捜して惑星コルヴァスを訪れた。
アソーカは、帝国の元監督官であり、帝国崩壊後も独自の軍勢を率いてコルヴァスの街カロダンに圧政を敷くモーガン・エルズベス(ディアナ・リー・イノサント)に対し、一人で戦いを挑んでいた。一方、街に到着し、モーガンからアソーカの殺害を依頼されたマンドーは、この依頼を受けたふりをしてアソーカに会いに行く。彼女とザ・チャイルドを対面させることに成功すると、ザ・チャイルドがかつてジェダイ聖堂で訓練を受けていたパダワンであり、その名がグローグーであることを教えられる。
このエピソードの見どころは、これまで謎に包まれていたザ・チャイルドの素性が判明したことだろう。「ザ・チャイルドを仲間のジェダイの元に帰す」というマンドーの目的が果たされたと思いきや、アソーカはマンドーに懐いているグローグーを預かることを断り、別のジェダイに託すべきという新たな道標を示す。また、初めて実写で描かれる、アソーカのジェダイアクションも注目すべきポイントだと言えるだろう。
「マンダロリアン」シーズン2:第6話「チャプター14:悲劇」
アソーカのアドバイスのもと、マンドーは惑星タイソンにあるジェダイの古い寺院跡にグローグーを連れていく。そこに、マンドーの持つマンダロア・アーマーを取り戻すために、ボバ・フェット(テムエラ・モリソン)とその相棒となった暗殺者のフェネック・シャンド(ミン・ナ)が現れる。交渉が決裂し、銃を向け合うマンドーとボバ。しかしそこに、グローグーをねらう帝国軍残党が襲来する。共通の敵を相手に、マンドーとボバは共闘する。多勢に無勢で窮地に追い込まれるマンドーたちだったが、戦闘の最中、ボバがマンドーの宇宙船に置かれたアーマーを身に纏ったことで形勢が逆転。しかし、戦いの隙を突いて、銀河のどこかにいるジェダイに向けてフォースを送っていたグローグーは、帝国軍残党を率いるモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)の指令で出撃したダーク・トルーパーに連れ去られてしまうのだった。
シーズン2のクライマックス目前、最悪の状況に陥ったマンドーだが、ボバが手を貸す形でグローグーを取り戻すべく行動を開始する。このエピソードの見どころは、マンドーとようやく相対したボバの存在だろう。「スター・ウォーズ」における、元祖マンダロア・アーマーの着用者であるボバの完全復活とマンドーの共闘は、ファンにとって胸熱な展開だったことは間違いない。
「マンダロリアン」シーズン2:第8話「チャプター16:救出」
マンドーは、ボバとフェネック、ボ=カターンに加え、かつて共に戦った仲間であり、現在は反乱同盟の保安官となったキャラ・デューン(ジーナ・カラーノ)らの協力を得て、グローグーが捕まっている帝国残党軍のクルーザーに潜入する。グローグーを助けるべく、単独でギデオンに戦いを挑んだマンドーはからくも勝利を勝ち取り、マンダロリアンの指導者の証であるダークセーバーを手に入れる。一方、仲間たちもクルーザーのブリッジを占拠しており、勝利を確信して安堵したのも束の間、再び出動したダーク・トルーパーの軍勢に追い詰められ、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。あきらめかけたその時、クルーザーに1機のXウイング・スターファイターが着艦。そこから降り立ったのは、圧倒的な力を持つあのジェダイだった。
このエピソードは「マンダロリアン」シーズン2のクライマックスということで見どころばかりだが、やはり話題となったのはCG技術とマーク・ハミルの協力によって登場が実現した、ルーク・スカイウォーカーの姿だろう。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(83)に続く若いルークを実写で拝むことができるとは、ファンの誰もが予想しておらず、大きな感動を呼んだ。そして、物語もグローグーがジェダイのもとに帰されたことで、マンドーの目的が果たされ一旦の幕を閉じる。