南沙良、ミニシアターを巡る Vol.27 シネマート新宿(前編)
「DVD&動画配信でーた」と連動した連載「彗星のごとく現れる予期せぬトキメキに自由を奪われたいっ」では、私、南沙良がミニシアターを巡り、その劇場の魅力や特徴をみなさんにお伝えします。第27回は新宿にある「シネマート新宿」さんにお邪魔しました!
2006年、新宿文化シネマ2・3の跡地にオープンした「シネマート新宿」。最新の韓国映画を中心としたアジアの話題作のほか、コアな音楽映画やリマスター作品などを上映しています。現在までの興収No.1は『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(17)とのこと。
個性的な上映ラインナップや、渾身の館内装飾におもしろフード&ドリンクなど、映画ファンの厚い信頼を獲得しているシネマート新宿。取材時期は、ちょうど『WKW4K ウォン・カーウァイ4K』の上映が始まったばかりでしたが、連日満席が出るほどの大ヒットだとか!劇場内で目を引くこの“王家衛”ネオンはなんと、すべて劇場スタッフさんの手作り!ライブハウス風の壁も、チラシにあえて汚しを入れるなどこだわっています。「ちょうど良い時期に取材していただきました」とマネージャーの宮森さんもニッコリ。
フード&ドリンクのメニューも個性的。こちらは香港のクラフトビールなのですが、缶のデザインもおしゃれでつい写真を撮りたくなります。上映作品にあわせたメニューもスタッフさんが考案しており、この時はウォン・カーウァイ上映作品の『恋する惑星』(94)にちなんだドリンクとして、パイナップルソーダが販売していました。映画の世界にどっぷり浸かれる、すてきなアイデアです。
そして劇場イチ押しの音響システムである「ブーストサウンド」は、スクリーン前方に4台のサブウーハーを追加して、迫力の重低音を実現。こちらはシネマートさんオリジナルの音響システムで、ここでしか体験することができないんですよ。
席数は、6階のスクリーン1は333席+車いすスペース2席分と、かなり広々。7階のスクリーン2は51+1席となっています。
次回はマネージャーの宮森覚太さんにお話を伺います。お楽しみに!
●シネマート新宿
公式サイト https://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/
住所 東京都新宿区新宿3-13-3新宿文化ビル6、7階
電話 03-5369-2831
最寄駅 新宿三丁目駅ほか
●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、東京都出身。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞、その後同誌専属モデルを務める。
女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)では映画初主演ながらも、第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が業界関係者から高く評価される。2021年には、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021のニューウェーブアワードを受賞。
最近の主な出演作に『ゾッキ』(21)、『彼女』(21)、『女子高生に殺されたい』(22)、MIRRORLIAR FILMS Season3『沙良ちゃんの休日』(22)、『この子は邪悪』(22)、ドラマ「ドラゴン桜」、「鎌倉殿の13人」、「セイコグラム~転生したら戦時中の女学生だった件」、「女神の教室〜リーガル青春白書〜」など。待機作にNetflixで3月配信予定の「君に届け」などがある。