北村匠海、頭のなかは「ゴルフと人間ドック」…『スクロール』舞台挨拶で”おじさん化現象”を告白
YOASOBIのヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝の小説を、北村匠海と中川大志のW主演で映画化した『スクロール』の公開記念舞台挨拶が2月4日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、北村と中川をはじめ、松岡茉優、古川琴音、清水康彦監督が登壇した。
本作は、理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描く青春群像劇。学生時代に友だちだった〈僕〉とユウスケを、実際に旧知の仲である北村と中川が演じている。
映画を観た人からは「共感した」という感想が多く上がっているそうで、北村は「演じた〈僕〉は、自分と近しいものがあるなと思った」と明かし、「一人一人が主人公の物語。だからこそ、共感してもらえることが多いのかな」とコメント。中川は「テレビマンの仕事をしているユウスケが、先輩から『なんでこの仕事をやっているの?なにが楽しくてやっているの』と聞かれるシーンがある。走りだした瞬間のこととか、夢や目標が芽生えた瞬間のことを忘れちゃうことって結構あると思う。あの先輩からの言葉はちょっとグサッときた」と心を寄せていた。
また明日への一歩を踏みだす若者を描く映画にちなみ、「今年踏みだしたい、始めたいこと」について回答することになったこの日。北村は「いま頭がそれ一色になってしまっているんですが」と切りだし、「今年から踏みだした話で言うと、僕はもうゴルフのことしか考えていない」と告白。松岡が「大人ー!ゴルフするのー?」というなか、子役から芸能の仕事をしている北村は「子どもの時に、撮影現場とかで照明さんがスイングの練習をしていると、『おじさんになったらこうなるのかな』と思っていた。そうなっちゃった」と照れ笑いを見せた。北村より先にゴルフを始めていた中川の影響もあるそうで、「物から入ろうと思って買いに行ったら、まんまと(ハマった)」とのこと。松岡が「大人の俳優さんが集まると、ゴルフの話か病院の話になる。健康診断とか」と大人の仲間入りだと続くと、北村は「人間ドックに行きたい」と健康面も気になるお年頃だと話した。
中川は「換気扇のフィルターの掃除」に踏みだしたいと回答し、「どうなっているのかのぞいたら、ゴマみたいなサイズの小さい虫が死んでいた」と衝撃発言。「家はきれいなんだけど、そこだけ手をつけていない。どうにか踏みだします」と宣言した。レモンの皮の砂糖漬けを作っているという松岡は、「皮を乾かしたり、茹でたり、アクを取ったり、お砂糖をまぶして、おいしいお菓子になるはずなんだけど、100個くらいやっていると、レモンの酸で指先がちょっと溶けるんだよね」とこちらも会場を驚かせる一言をお見舞いした。
北村が「レモンで身を削っている?」と心配しつつ「ゴム手袋をすればいいのに」と提案すると、松岡は「あ!たしかに!ゴム手袋すればいいんだ!」と納得。これには中川が「もっと早めに気付きそうですけどね」とツッコミみんなで大笑い。古川は「ベースを買おうか迷っている」そうで、「でも買って飽きたらかわいそうだと思って悩んでいます」とポツリ。DISH//のメンバーとしてバンドとしても活動し、ベースも弾くという北村は「楽器は、まず手に取ってみるのがいいよ。買ったほうがいい」と助言。背中を押された古川は「明日買っちゃおうかな」とすっかり乗り気になり、周囲が「はや!」と盛り上がるなど、息ぴったりのトークを繰り広げていた。
取材・文/成田おり枝