木村拓哉『レジェバタ』大ヒット舞台挨拶で大歓声に包まれ感激!伊藤英明は「子どもに興味を持たせる映画ってすごい」と熱弁
映画『レジェンド&バタフライ』の大ヒット御礼舞台挨拶が5日、新宿バルト9にて開催され、木村拓哉、伊藤英明、中谷美紀、大友啓史監督が登壇した。コロナ禍で映画館では声出しNGが続いて来たが、新型コロナウイルスに関するガイドラインの変更により、マスク着用時の発声が解禁となり、この日は観客の大歓声に包まれるイベントに。声出しNGを想定し、来場者には事前にハリセン風の鳴り物「グラッパー」が配布されていたが、ガイドラインの変更により、登壇者はグラッパーと大歓声による大歓迎を受けながら、客席からのサプライズ登場となった。
「久しぶりに、皆さんの声を直接聞けることを、非常にうれしく思います」と満面の笑顔を浮かべる木村。会場を見渡しながら「皆さんの人生のなかの2時間48分を分けていただき、ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。前日4日までの9日間の累計で観客動員数80万人、興行収入10億円を突破した本作への反響について木村は、現在撮影中のドラマの現場でも「映画を観た!」という声を多くのキャストからもらっているという。「アーティストの方からは『新しいインスピレーションをもらった』と言ってもらえています」と笑顔。さらに、初日舞台挨拶での木村のコメント「一人一人の懐に抱きしめていただければ」を受け、「本日も抱きしめさせていただきました」という感想が届いていることも明かした。
「反響はたくさんある」と前置きした伊藤は、「息子の友達が観に行ってくれて。信長公のファンになり、学習漫画を買ってくれと言っているそうです。子どもに興味を持たせる映画ってすごいし、それを作った大友監督もすごい、そして信長公を演じた木村さんってかっこいいと思います」と熱弁。自身が演じた福富平太郎貞家役については「歴史好きでいろいろなゲームもやっているけれど、(そういったコンテンツに)一切出てこない武将です」と苦笑いしながらも、「(作品をきっかけに)歴史に興味を持ってもらえてすごくうれしい」と満足の表情を浮かべてた。
綾瀬はるか演じる濃姫の筆頭侍女、各務野役の中谷は「本日、姫はあいにく欠席で…」とイベントに参加できなかった綾瀬の代わりの観客にお詫びをする場面も。綾瀬が演じた濃姫について「本当にかわいらしくて」と愛おしくてたまらない様子。綾瀬本人対しても「笑顔の裏で努力を重ねています。皆さんにそういう努力は見せずに、常に朗らかで現場を明るくしてくださいましたけれど、我が姫はお客様にお仕えするために、身を削って濃姫を演じてくださいました」と現場の様子を交えながら、作品に取り組む姿勢を大絶賛した。
大友監督は「歴史上の人物を素材にした作品を撮る時には『この人、居た!』と思う瞬間があります。グッとくる瞬間です」と語り、「過去に存在していた誰かではなく、実在していたあの人がそこにいるという感覚。それが映画の出来の基準だとも思っています」とコメントし、本作について「『新しい時代劇を観た』とおっしゃってくれるのは、そういうことなんじゃないかなと」としみじみ。過去にあった出来事を単にエンターテインメントにするのではなく「実在する人を感じる、温度を感じてほしい作品になった」と微笑んだ。
最後の挨拶で木村は「出演者だけでなく、最後のエンドクレジットに名前をあげられている人たちが、現場にいた、実在した人なんです。スクリーンに対峙して、皆さんもこの作品に存在してほしいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と作品をアピール。フォトセッションでは、観客と共に「エイエイオー!」の勝鬨(かちどき)をあげ、イベントをしめくくった。
取材・文/タナカシノブ