夢のコラボレーションが実現!『バビロン』× 『BLUE GIANT』コラボ映像が解禁
『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー監督賞を史上最年少で受賞したデイミアン・チャゼル監督が、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーほか豪華キャストを迎えて放つエンターテインメント最新作『バビロン』(2月10日公開)。石塚真一の同名コミックを、初めて映像化した『BLUE GIANT』(2月17日公開)。このたび、熱いジャズミュージックが鳴り響く“ハリウッド大作”と“日本アニメ”が夢のコラボをはたし、そのコラボ動画とビジュアルが解禁された。
『バビロン』は、夢と野心、情熱をかけるすべての人々が集まっていたゴールデンエイジ(黄金時代)と称される1920年代のゴージャスでクレイジーなハリウッドが舞台。映画産業を筆頭にあらゆる文化・芸術が目覚ましく進化し、サイレント映画からトーキー映画へと時代が移り変わるなかでジャズミュージックも大きな発展を遂げ、“ジャズ・エイジ”と呼ばれる全盛期を迎えていく。
激動のハリウッドで夢を叶えようと駆け抜けていく男女の運命を描く本作では、いまも多くの人々の心を掴んで離さないあの『ラ・ラ・ランド』を生みだした、監督チャゼルと作曲ジャスティン・ハーウィッツの名コンビが、3年以上かけ2時間を超えるオリジナルのスコアを制作。魂を揺さぶり、感性を揺り動かす熱狂的なジャズミュージックを完成させ、第80回ゴールデングローブ賞で作曲賞受賞、第95回アカデミー賞でも作曲賞を含む3部門ノミネート。本年度のアカデミー賞受賞最有力候補の圧倒的サウンドがエネルギッシュにかき鳴らされる。
映画『BLUE GIANT』は、2013年に石塚真一が「ビッグコミック」で連載を開始、現実のジャズシーンにも影響を与えている漫画「BLUE GIANT」初の映像化で、様々な選択肢があるなか「劇場の最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」というスタッフの想いから、アニメーション映画としての制作が決定。
山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音と豪華俳優陣がキャラクターに命を吹き込むほか、映画音楽は、日本のジャズシーンのトップランナーであり、世界的ピアニストの上原ひろみが担当し、主人公たちのオリジナル楽曲の書き下ろしをはじめ、劇中曲含めた作品全体の音楽を制作した。また主人公たちのバンド“JASS”の演奏を支えるアーティスト陣も、上原に加えて、バークリー音楽院時代からアメリカを拠点に活躍する馬場智章、millennium paradeへの参加やくるりのサポートメンバーとしても活躍する石若駿が参加。この作品でしかつくりえない、最高のジャズトリオの演奏が彩る。
ここ日本において1週違いでの劇場公開を迎える2つの映画が、互いの音楽と音楽、魂と魂が響きあうかのように奇跡のコラボが実現。映像は、『BLUE GIANT』の主人公、宮本大役の山田と、『バビロン』の主演を務めたピット公認の吹替担当である堀内賢雄がナレーションを務めた。国も、描かれる時代も、実写とアニメという表現方法さえも異なるが、夢をつかもうとする覚悟と弾けんばかりの音楽が洪水のようにあふれ出す情熱的なシーンが満載。
ビジュアルは、登場人物たちのほとばしる想いがコピーで踊り、それぞれがたどっていく運命とその夢の行く先に期待がつのる仕上がりに。すべての人々を魅了する世界最高峰の音楽と共に突き進んでいく両作が、春の訪れが近づく日本の映画館に鳴り響くはず。そんな2作の物語と音楽をぜひ大スクリーンで体感していただきたい。
文/山崎伸子