見ているだけでにやけてしまう!いま韓国で最も“ホット”なイケメン俳優4人を紹介!
過去に地上波テレビ放送が主導していた韓国ドラマ市場は、2010年代以降、ケーブルテレビ局がドラマ制作を強化するに連れて、少しずつ地殻変動を起こしてきた。細かい規制や規則に縛られがちな地上波よりだいぶ表現の自由度が高くなったのと、いわゆる“トップスター”が出演しなくても、作品のクオリティさえ高ければ大ヒットできる環境になったのが最も大きな変化である。さらにNetflix、Amazonプライム・ビデオ、Disney+などのグローバルOTTサービスのユーザーが急増し、比較的に認知度が低くかった役者が主演に抜擢されて大ブレイクする事例も増えてきている。そんななか、イ・ビョンホン、チョン・ウソン、チャン・ドンゴンなどで代表されていた“イケメン主演俳優”の系譜を受け継ぐ、いま韓国で最も注目されている“次世代イケメン俳優”を紹介したい。
「ザ・グローリー」のあのイケメン、女心を掴む秘訣は“誠実さ”
去年12月30日より配信され、Netflixの日本トップ10(テレビ部門)で3週連続1位を記録、2月になってもずっとランクインしているドラマ「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」。高校時代に壮絶ないじめを受け、加害者への復讐計画を実行に移し始めたドンウン(ソン・ヘギョ)の最大の理解者であるヨジョンを演じるのは、今後韓国の映画・ドラマ業界を引っ張っていく人材として期待を集めているイ・ドヒョン。
イ・ドヒョンは2017年「刑務所のルールブック」でデビューし、「30だけど17です」「とにかくアツく掃除しろ! 〜恋した彼は潔癖王子!?〜」「ホテルデルーナ」「Sweet Home〜俺と世界の絶望〜」の脇役を経て、2020年に放送された「18アゲイン」ではついに初主演を務めた。各作品で安定した演技を披露し、“新人らしくない新人”という高い評価を受けてきたイ・ドヒョンは、「五月の青春」で美しく切ないラブストーリーを描き、2021年KBS演技大賞で最優秀演技賞を受賞した。そして「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」では、深い心の傷を隠したまま、まるであしながおじさんのようにドンウンを見守るヨジョンに扮し、女心を掴んでいる。
運がよくて、もしくは顔がよくてデビューしてすぐ人気が出るケースも少なくない。だが、イ・ドヒョンはどちらかというと、血のにじむような努力を重ねて徐々に成長してきた誠実派である。「18アゲイン」で魂が入れ替わる役を完璧に演じるために、相手役のユン・サンヒョンの喋り方や歩き方を常に真似したことや、「Sweet Home〜俺と世界の絶望〜」で冷徹な秀才になりきるために撮影現場でも他のキャストたちに距離を置いて過ごしたというエピソードは有名だ。「スポットライトに照らされるスターよりは、ポジティブなエネルギーが溢れる役者になりたい」と語るイ・ドヒョンは、いずれ韓国を代表する名俳優になるに間違いない。
思わずにやけてしまう!映画、ドラマからバラエティー番組まで大ブレイク
映画、ドラマからバラエティー番組や各種CMまで。ソン・ソックはいま韓国で、誰よりも忙しい毎日を過ごしている俳優である。2017年、デビュー作「センス8」シーズン2でハンサムなルックスと流暢な英語で存在感を知らせたソン・ソックは、脇役で出演した「サバイバー: 60日間の大統領」「D.P. -脱走兵追跡官-」などの作品でも強烈な印象を残し、“角度によって顔が変わるけど、どの顔もかっこいい一重のイケメン”と呼ばれながら、少しずつ知名度を上げていった。
そんな彼を大ブレイクさせたのが、「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」や「また!?オ・ヘヨン 〜僕が愛した未来〜」を執筆したパク・ヘヨンが脚本を務めたドラマ「私の解放日誌」。本作でソン・ソックは謎に包まれた無口な男、ク氏役を務め、「明るいドラマじゃないのに、ク氏が出てくると思わずにやけてしまう」という女性ファンが続出した。一方、『恋愛の抜けたロマンス』(21)では仕事も恋愛もカモにされてしまう草食男子を演じて、どんな役でも自分の色でこなせる名優として認められた。
演技に対してのソン・ソックの熱情は、いろんな撮影秘話からも伝わってくる。『犯罪都市 THE ROUNDUP』(22)で残酷な殺人鬼を演じるため体重を10kg増量したり、1年にかけて肌を黒く焼いたのは有名な話。また、Disney+で配信中のドラマ「カジノ」を演出したカン・ユンソン監督は「ソン・ソックさんは、自分が演じるオ・スンフン刑事の細かい設定やセリフについていろんなアイデアを出してくれたので、すごく助かりました」とお礼を言ったし、共演したキャストたちは「ロケ地で休憩したり遊んだりしたくでも、ソン・ソックさんにいつも“練習しよう”と誘われたので、毎晩ソン・ソックさんの部屋に集まって、半強制的にシナリオについて話し合ったり、演技の練習をしたりしていました」と明かした。30代中半という、俳優としては多少遅い歳でデビューした彼がたかが4年でトップスターになれたのも、見えないところでの努力があったからだろう。