山田裕貴、『BLUE GIANT』ラストのライブシーンは「台本で泣いて、アフレコで泣いて、完成版を観ても泣いた!」

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山田裕貴、『BLUE GIANT』ラストのライブシーンは「台本で泣いて、アフレコで泣いて、完成版を観ても泣いた!」

シリーズ累計920万部を突破する大人気漫画をアニメーション映画化した『BLUE GIANT』の初日舞台挨拶が2月17日にTOHOシネマズ 日比谷で開催され、山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音、立川譲監督が登壇した。

『BLUE GIANT』の初日舞台挨拶が開催された
『BLUE GIANT』の初日舞台挨拶が開催された

世界一のジャズプレーヤーを目指す青年、宮本大(山田)を中心に、大が東京で出会うピアニストの沢辺雪祈(間宮)、大に感化されドラムを始める玉田俊二(岡山)らジャズに魅せられた人々が、夢を追いかける姿を描く本作。

宮本大役の山田裕貴
宮本大役の山田裕貴

人気漫画のアニメ化が実現し、山田が上映後の会場に「どうでしたか?」と語りかけると大きな拍手が上がった。もともと原作ファンでもある山田は「お話の力がすごくある作品なので、皆さんの心にきっと届くと信じていました」としみじみ。「自分が声をやるということの責任もものすごく感じていた」そうだが、「上原ひろみさんをはじめとする音楽チームの皆さんの演奏も、魂を揺さぶるものを感じられると思う。早く『BLUE GIANT』の魂を感じてほしかった。そんな日が来てうれしい」と初日を迎えた喜びをかみ締めていた。


沢辺雪祈役の間宮祥太朗
沢辺雪祈役の間宮祥太朗

本作から「音楽の持つ力を感じた」という間宮は、コロナ禍であることを踏まえ「アーティストのライブが中止になったり、声出しがダメになったり、演劇が無観客になったりしましたが、本作を観て、人間が音楽や映画、芸術を作りだしてそれに熱狂するというのはすばらしいことだなと思った」と熱を受け取ったという。岡山は「声で参加させてもらうのは不思議な感覚」だといい、「もともと原作ファンだったというのもありますが、自分たちの作品を観てもらえるという感覚よりも、『BLUE GIANT』が広く、いろいろな方たちに届いていくことを本当にうれしく思っています」と特別な心境になっていると明かした。

玉田俊二役の岡山天音
玉田俊二役の岡山天音

キャラクターの感情とリンクした音楽シーンの圧倒的な表現力も見どころとなる本作。山田は「ラストのライブシーン」が印象的だと話す。「台本を読んでも泣いて、声を入れる前の練習用の動画を観せてもらった時も泣いて。アフレコの時も声を入れながら泣いて、完成版のディスクを観ても泣いて。どんだけすごいんだ、この作品の力は!劇場で観たらどうなっちゃうんだろう!」と熱っぽくコメント。「『拍手が鳴り止まなかった』『映画館でマジで泣いた』という(感想)もツイッターで見られた。伝わるんだなと思って、そういう人たちがいるというだけで、僕らはこういう仕事をやっている意味がある。すごくうれしい」と感激しきりだった。

【写真を見る】間宮祥太朗、ネクストブレイク枠で山田裕貴にシンパシー
【写真を見る】間宮祥太朗、ネクストブレイク枠で山田裕貴にシンパシー

キャストの3人は一緒にアフレコをできたそうで、山田は「みんな真摯に役に向き合っていた」と間宮と岡山への信頼感を吐露。岡山は「なかなかいない人」と山田について表現し、アフレコの途中でうまくいかないことがあると「ああー!なんでだー!」と山田が叫んでいたと暴露した。山田は「心の声を全部言っちゃう!」と自己分析していたが、岡山は「自分のミスもさらして、みんなが応援したくなっちゃう人。そこがすごくかっこいい」と山田の熱血ぶりに惚れ惚れとしていた。

間宮は「裕貴くんとは、ずっとニアミスみたいなことが続いていた」と山田とがっつりと共演する機会がなかなかなかったと切りだし、「ずっとネクストブレイクの欄にいるよね、みたいな。自分もそうだったので、シンパシーがある」と告白。笑顔を見せた山田も「同じ気持ちだよね。いつも次みたいな」とうなずき、間宮は「“ネクスト”って言われ続けるのも恥ずかしい、みたいな(笑)。親近感みたいなものが勝手にあった。近くで話してみて、(山田が)真摯に自分自身や世界に向き合っていることを改めて痛感して、すごいなと思った」と山田への尊敬の念を語っていた。

またこの日は、原作者の石塚真一から手紙が届くひと幕も。「描いている漫画がアニメになるのは、多くの漫画家が夢見ること。でもそれは願っても簡単に叶うものではありません。ましてやジャズの漫画。奇跡でも起こらない限り、アニメ化は無理だと僕自身も思っていました」と奇跡を現実にした立川監督への感謝とともに、山田、間宮、岡山についても絶賛の言葉がつづられていた。山田は「うれしいです。お客さんに観てもらうことはもちろん、まず原作の先生がどう思うかってめちゃくちゃ気になる。先生が思っているものを映しだせたのならよかったし、ありがたいお手紙だなと思います」と感無量の面持ち。「“言葉じゃねえ”ということを感じさせてくれる映画。映画を観に来た人、聴きにきた人にしか持って帰れない感想が絶対にあると思う」とアツくアピールしていた。

取材・文/成田おり枝

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