大友克洋の幻の映画『童夢』パイロットフィルム、新潟国際アニメーション映画祭で上映決定!
3月17日(金)より開催されるアジア最大の長編アニメーション映画の祭典「第1回新潟国際アニメーション映画祭」。このたび本映画祭のレトロスペクティブ部門で、“幻の映画”として知られる大友克洋監督の実写映画『童夢』のパイロットフィルムが上映されることが決定した。
6日間の会期中に約50本の作品を上映する本映画祭で、作家・ムーブメントの再評価をする「レトロスペクティブ」部門。その記念すべき第1回でフォーカスされるのは、日本のアニメーションが世界に認められるようになった出発点ともいえる大友克洋。代表作『AKIRA(デジタルリマスター版)』(88)や『スチームボーイ』(04)などの監督作品をはじめ、原作や脚本などを務めた作品群が一挙に上映される。
そしてこのたび上映が決まったのは、大友が1980年に第4回日本SF大賞を受賞した漫画「童夢」を原作にした実写映画のパイロットフィルム。かつて大友自ら監督を務め、極秘に長編映画のプロジェクトが進められたものの、現在に至るまで実現しておらず、この7分間のパイロットフィルムだけが残されている。これまでスニークプレビュー以外で上映されたことがない“幻の映画”を、スクリーンで目撃できる貴重な機会となっている。
またこの「レトロスペクティブ」部門では、『老人Z』(91)の北久保弘之監督や『スチームボーイ』『蟲師』(07)の脚本家の村井さだゆき、アニメ・特撮研究家の氷川竜介など、上映作品にゆかりのあるクリエイターらのトークも予定されている。詳しいスケジュールや前売券などについては、映画祭の公式ホームページを確認してほしい!
文/久保田 和馬
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