「ロード・オブ・ザ・リング」新作映画が製作へ!米ワーナーが契約を締結
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは現地時間23日、J.R.R.トールキンのファンタジー小説「指輪物語」と「ホビットの冒険」の権利を保有するスウェーデンのエンブレーサー・グループと複数年にわたる契約を締結し、ニュー・ライン・シネマ製作のもとで「ロード・オブ・ザ・リング」の新作映画の制作に着手することを発表した。「The Hollywood Reporter」など全米複数メディアが報じている。
1950年代に出版されて以降、長年にわたって映像化が熱望されてきた「指輪物語」は、1978年にラルフ・バクシ監督のメガホンのもとで初めてアニメーション映画化。その後ピーター・ジャクソン監督が手掛けた「ロード・オブ・ザ・リング」3部作が世界的な大成功を収め、全世界興収28億ドル以上を記録。なかでも3作目の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)はアカデミー賞史上最多タイの11部門に輝くなど高い評価を得た。
2012年からはジャクソン監督が前日譚である「ホビットの冒険」を3部作で映画化。2022年にAmazonが製作したドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」はテレビドラマ史上最高額の製作費が大きな話題を集め、シーズン5まで製作されることが予定されているほか、ワーナー・ブラザースとニュー・ライン・シネマは神山健治が監督を務めるオリジナル長編アニメ『The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim』の公開を2024年に控えている。
ワーナー・ブラザースのマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディは、今回の新たな映画化がジャクソンによる「LOTR」3部作の再構築ではないことを表明したうえで、「2つの三部作をもってしても、J.R.R.トールキンが思い描いた広大で複雑な世界のすべてを描き切れてはいません。ファンの皆さまを中つ国の世界のさらに奥深くまで招待できることをとても光栄に思っています」とコメント。
詳細についてはまだ明らかにされておらず、またジャクソンの関与も不明。さらなる続報を期待したい!
文/久保田 和馬