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娘だけじゃなくて孫も守る!70歳のリーアム・ニーソン「『ブラックライト』は、まったく飽きがこないすばらしい映画」

インタビュー

娘だけじゃなくて孫も守る!70歳のリーアム・ニーソン「『ブラックライト』は、まったく飽きがこないすばらしい映画」

FBI長官ガブリエル・ロビンソン役にエイダン・クイン
FBI長官ガブリエル・ロビンソン役にエイダン・クイン[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

FBI⻑官ガブリエル役で、重厚感あふれる演技を見せたのは『アサインメント』(97)、『歌追い人』(00)のエイダン・クイン。ニーソンは旧知の間柄でもある彼に対して、「友人と共演できるのはすばらしいことですが、そのなかでもエイダン・クインは長年付き合いのある近しい友人です。我々は『ミッション』(86)という映画に出演しましたが、共演シーンはなく、その時は会うこともなかったです。その後、今作を含め、4作品をご一緒したし、彼と彼の妻は、私と私の亡き妻とも友人関係にありました。友人と共演すると安心感があってとてもいいです」と、感謝の気持ちを伝えた。

その一方で「たまに人から『お2人は仲がいいので、笑いあったりすることも多いのでは?』と聞かれますが、実はそうでもないんです」と言う。「我々は仕事に専念していて、自分たちに求められていることに応えようと集中しているので。もちろんその後で談笑することもあります。この作品ではエイダンといくつかシリアスなシーンがありましたが、気心が知れた仲だから、リラックスして撮影できました。僕たちの関係は、作品内の人間関係にも深みを与えていると思うので、そういった意味でも友人と共演するのはいいことだと思います」と共演を喜んだ。

FBIから逃れてきたダスティ・クレイン(テイラー・ジョン・スミス)
FBIから逃れてきたダスティ・クレイン(テイラー・ジョン・スミス)[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

潜入捜査官のダスティ役を演じているのは『ザリガニの鳴くところ』(22)のテイラー・ジョン・スミスだが、「彼は上手です。私と彼とでは身体的な違いがあるのが多少気になるところですが」と、彼との年の差についておちゃめに語る。「私は68歳(撮影当時)ですが、彼はたくましい25歳(撮影当時)で、私の長男と同い年です。私も体を動かし健康には気を遣っているつもりですが、僕らの共演シーンを観る観客に対して『(ちゃんと対等にわたりあっていると)信じてくれるといいんだが』と思ったことは何度かあります(笑)。でもやはり何度か彼にやられるシーンもあったから、それはよかったと思います」と笑顔を見せた。

アクションシーンのメイキングショット
アクションシーンのメイキングショット[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

特筆すべきは、本作の激しいカーチェイスシーンがバーチャルプロダクションで撮影されたことだ。ライトウォールLED投影と、Epic Gamesによって開発されたソフトウェア「アンリアルエンジン」の技術を搭載したものを使用し、必要なショットを確実に捉え、テンポの速いアクションシーンを作り上げている。この革新的な撮影は、映画撮影技術の最前線であるオーストラリアのメルボルンで行われた。
「シドニーで2週間隔離したあと、メルボルンで6週間ほど撮影しました。ロケ地に関しては、とても美しくて活気のある街だという印象を受けました。あの都市景観や、高層ビル上のクレーンなどを見ると、ちゃんと計画して築き上げられた街だということが伝わってきます」。

リーアム・ニーソンを演出するマーク・ウィリアムズ監督
リーアム・ニーソンを演出するマーク・ウィリアムズ監督[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation


またニーソンは、オーストラリアのスタッフ陣についても「あのスタッフなしで私の演技は成り立ちません。私は64~65本ほど映画に出演していますが、このスタッフはすべての部門においてすばらしい働きを見せています。彼らの働きぶりは私やほかの出演者の気分を上げてくれたし、彼らの落ち着きは現場に波及していきました」と心から称えた。

『ブラックライト』は公開中
『ブラックライト』は公開中[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

本作の見どころを聞く質問には、やはり「アクション」という答えが返ってきた。「この映画は観ていてまったく飽きがきません。家族、忠義心、裏切りなどを根本に抱えながら、それぞれのキャラクターが絡み合い、すばらしいアクションシーンが数々入っています。それらは根拠のない暴力やアクションではなく、ストーリーに必要な要素です。脚本自体も本当にすばらしいので、きっと観客の方々も間違いなく気にいってくださると思います」。

文/山崎伸子

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