“最強親父”リーアム・ニーソンの最新作から「007」「マッドマックス」「ワイスピ」まで!カーマニア必見のクルマ映画|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
“最強親父”リーアム・ニーソンの最新作から「007」「マッドマックス」「ワイスピ」まで!カーマニア必見のクルマ映画

コラム

“最強親父”リーアム・ニーソンの最新作から「007」「マッドマックス」「ワイスピ」まで!カーマニア必見のクルマ映画

「96時間」シリーズで“最強親父”の称号を得たリーアム・ニーソンの最新作『ブラックライト』(3月3日公開)は、FBIの裏部隊として暗躍する男が、大切な娘や孫を守るため巨大な陰謀に挑むサスペンス・アクション。ニーソンが演じる、FBI潜入捜査官の救出を任務とするフィクサーのトラヴィス・ブロックは、各地で危機に陥った捜査官のもとに駆けつけ、あらゆる手段を使って彼らを無事に連れ帰る、“ひとりレスキュー隊”である。

今度のリーアム・ニーソンはダッジ チャレンジャー SRT ヘルキャットを駆る“最強”のフィクサー!

1952年生まれで70歳代に突入したニーソンだが、『ブラックライト』でも“最強ぶり”を発揮。格闘アクション、銃撃戦と激しい見せ場を次々にクリアしている。そんな本作でスタントコーディネーターを務めたのは、『96時間』(08)や『フライト・ゲーム』(14)など16本の映画でニーソンと組んできたマーク・ヴァンスロウが担当。戦闘コーディネーターには、格闘家出身で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)や『スーサイド・スクワッド』(16)を手掛けたリチャード・ノートン&ガイ・ノリスが名を連ね、スタッフも最強メンバーが集結している。アクションはもちろん、激務に追われながらも、娘や孫を優しく気遣う姿を通して、演技派としての本領も見せつける。まさにニーソンの魅力がぎっしり詰まった作品になった。

格闘アクション、銃撃戦と激しい見せ場を次々と披露するリーアム・ニーソン(『ブラックライト』)
格闘アクション、銃撃戦と激しい見せ場を次々と披露するリーアム・ニーソン(『ブラックライト』)[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

ニーソンの持ち味であるアクションはもちろんだが、本作で最重要アイテムとされるのが“クルマ”だ。主人公のトラヴィスはスーパーカーレベルのハイパワーを誇るダッジ チャレンジャー SRT ヘルキャットを駆り、仲間や家族を守るため激しいチェイスを繰り広げる。そこで、本稿ではかっこいいクルマがカーアクションを繰り広げる名作を紹介すると共に、アクションファンはもちろん、クルマ好きに注目してほしい『ブラックライト』の魅力を深堀りしていく。

【写真を見る】70歳のリーアム・ニーソンが愛車のダッジ・チャレンジャー SRT ヘルキャットで爆走する!(『ブラックライト』)
【写真を見る】70歳のリーアム・ニーソンが愛車のダッジ・チャレンジャー SRT ヘルキャットで爆走する!(『ブラックライト』)[c]2021 BL Productions LLC; Allplay Legend Corporation

秘密兵器を搭載した「007」の愛車アストンマーティン

クルマは銃と並んでアクション映画になくてはならない必須アイテムだが、それを強く印象づけた“ヒーローカー”の代表が、“007”ことジェームズ・ボンドの愛車アストンマーティンである。MI6が生みだした秘密兵器満載の最高級のスポーツカー、アストンマーティン DB5はシリーズ第3作『007/ゴールドフィンガー』(64)に登場。美しいボディと銃器や煙幕を出す仕掛け付きのシートなど奇想天外な装備を備え、ボンドカーのアイコンとして君臨した。『007 スカイフォール』(12)では1964年式アストンマーティン DB5が再び起用され、『007/ゴールドフィンガー』当時そのままで使われたことで話題に。また、アストンマーティン V8が大活躍した『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)にも登場し、狭い路地を駆け抜けながら激しいチェイスを見せつけた。

ジェームズ・ボンドの愛車と言えばアストンマーティン(『007 スカイフォール』)
ジェームズ・ボンドの愛車と言えばアストンマーティン(『007 スカイフォール』)[c]Everett Collection/AFLO

BMWやAudiがアクロバティックなアクションを披露する「トランスポーター」

金さえ払えばどんな荷物も届ける運び屋を描いた「トランスポーター」シリーズで、主人公(ジェイソン・ステイサム)がハンドルを握るのがBMWやAudiのフラッグシップモデル。『トランスポーター3 アンリミテッド』(08)では前作に続いてAudi A8を駆り、超高速チェイスから片輪走行、列車の屋根へダイブなど縦横無尽にかっ飛んだ。

Audi A8が超高速チェイスから片輪走行、列車の屋根へダイブなど縦横無尽に活躍する『トランスポーター3 アンリミテッド』
Audi A8が超高速チェイスから片輪走行、列車の屋根へダイブなど縦横無尽に活躍する『トランスポーター3 アンリミテッド』[c]Everett Collection/AFLO

まるでアイスショー!?スバルのインプレッサWRXを自在に操る『ベイビー・ドライバー』

スゴ腕の運び屋といえば逃がし屋“ベイビー(アンセル・エルゴート)”が大活躍する『ベイビー・ドライバー』(17)も外せない。高速逆走、ドリフトなど真っ赤なスバルのインプレッサWRXを手足のように操ったハイテンションなカーアクションは、まるでアイスショーのような美しさも備えていた。

真っ赤なスバルのインプレッサWRXを手足のように操るハイテンションなカーアクションが美しい(『ベイビー・ドライバー』)
真っ赤なスバルのインプレッサWRXを手足のように操るハイテンションなカーアクションが美しい(『ベイビー・ドライバー』)[c]Everett Collection/AFLO

ロマンにあふれた改造車が激走する「マッドマックス」

一方、荒々しいカーアクションの筆頭が、流れ者のマックスが活躍する近未来SFアクション「マッドマックス」シリーズ。マックス(メル・ギブソン)と共にシリーズの顔になったのが特殊警察のポリスカー、インターセプターである。フォード ファルコンのファルコンの改造車で、ボンネットからスーパーチャージャーが飛びだした漆黒ボディで映画ファンを魅了。カーアクションに特化した第1作『マッドマックス』(79)では、オーストラリアの国産スポーツ車ホールデン モナーロと過激なチェイスを繰り広げ、世界中の度肝を抜いた。

ボンネットから飛びだしたスーパーチャージャーが印象的(『マッドマックス』)
ボンネットから飛びだしたスーパーチャージャーが印象的(『マッドマックス』)[c]Everett Collection/AFLO


ダッジ チャージャーにフォード マスタング、トヨタ スープラなど多彩なクルマが堪能できる「ワイルド・スピード」

記録破りのヒットを続ける「ワイルド・スピード」シリーズは、荒くれチームの活躍を描くカーアクション。主人公ドム(ヴィン・ディーゼル)の愛車がダッジ チャージャーで、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(21)には現行のSRTヘルキャットを含め多彩なモデルが大爆走。ドムの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)が宿敵として初登場し、フォード マスタング GT350で兄と激しく激突した。そんな今作一番のトピックが、2013年に急逝したポール・ウォーカーが演じていたブライアンの愛車トヨタ スープラの再登場だろう。ハンドルを握るのが、日本で死んだと思われていたハン(サン・カン)という設定にも熱きワイスピ魂が炸裂!オレンジボディで見せつける派手なドリフトは必見だ。

多彩なスーパーカーが大爆走した『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
多彩なスーパーカーが大爆走した『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』写真:SPLASH/アフロ

関連作品