『シャザム!~神々の怒り~』日本語版声優、宮野真守と緒方恵美が「最近誰かを怒らせたエピソード」を告白
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(21)、『ジョーカー』(19)などのDC映画最新作『シャザム!~神々の怒り~』(3月17日公開)。“神様だらけ”の最強バトルアドベンチャーである本作にちなみ、3月8日に神楽坂の赤城神社で大ヒット祈願イベントが開催され、日本語版声優を務めた宮野真守と緒方恵美が登壇。2人はおみくじから引き当てたテーマをもとに、エピソードトークを展開した。
宮野が演じるのは、主人公シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)役で、緒方はシャザムに変身する前の少年ビリー・バットソン役を演じた。ビリーが魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーロー、シャザムに変身するという設定だ。
宮野はシャザムについて「ヒーローと“神々”との戦いとなると、壮絶なバトルになるかと思いきや、コドモなのでコメディっぽさもあるんです。上手くいかないこともあるけど、そこに愛おしさやおもしろさがあったりして、観ていくうちにファミリーの温かい愛を感じて、ほっこりしながら最後終わる…!という素晴らしい映画だなと思います」と熱弁。
宮野は「ザッカリーさんのお芝居がおもしろすぎるから、それを日本語でつぶさに伝えたいなと思いました。テンションを合わせるのがチャレンジでしたし、たくさん台本にもメモしました!ザッカリーさんに引っ張ってもらった感じがしました」と試行錯誤したことを打ち明けると、緒方が「宮野くんは頑張った!」と太鼓判を押す。
緒方も、今回のビリー役で意識したポイントについて「本作は大人の姿の“シャザム”がメイン。だから、彼とビリーが自然につながるように意識しました。シャザムがしゃべっているところを見て、宮野くんがきっとこうしゃべっているんじゃないか?と想像しながらビリーを演じました」と明かした。
その後は神社らしく“おみくじ”形式でトークテーマを決めるパートに。シャザムが“神の娘”三姉妹を怒らせてしまうという物語にちなんだ「最近誰かを怒らせてしまったエピソード」がテーマとなると、宮野は「最近、声優仲間の梶裕貴くんからクレームをいただいたんです。『宮野さん、アフレコ中に笑わせてくるの迷惑ですよ』って、テレビ番組で言われて(笑)。コロナ前に一緒に収録していて、自分がしゃべり終わったら梶くんの前に立つ、ってことをしました。梶くんとの仲なので…でもすみません!」と明かし、会場を盛り上げた。
「逃げ出したくなったエピソード」については、「エヴァンゲリオン」シリーズの碇シンジ役で知られる緒方が「『逃げちゃダメだ』って言ってる人だからなぁ…(笑)。でも日頃、つらいって思ったときに、どこかに逃げずに済むかの方法をたくさん見つけることが長持ちする秘訣だよ、と思います!」と語ると、宮野は「逃げるじゃなくて回避するってことですもんね。スゴイいい話!」と納得。ちなみに宮野の回避方法は「僕はお酒ですね(笑)」とのこと。
また、ビリーたちのように自分の将来に不安を抱える卒業生に向けて宮野は「(コロナ禍の)いまの時期は、コミュニケーションも取りにくかったかと思う。でも、人生においては経験として蓄えられる。マイナスはプラスに変えられるし、卒業してからの未来を真っ直ぐ輝いて過ごしてほしい。大事な温かい何かをもらえる映画だと思うので、皆『シャザム!』を観に行ってください!」と映画をアピールしつつ優しいメッセージを贈った。
緒方は「血がつながっていない家族でも仲間でも、困ったときは相談すると良いですね。いろんな人たちとお話していると先が見えていくこともある。コミュニケーションのヒントはこの映画のなかにありますよ!(笑)」と、若者たちにエールを贈った。
さらに劇中のシャザムにちなみ「本当はコドモエピソード」も披露。緒方は「今もずっとコドモです。仕事柄、ずっとどこかに14歳を住まわせておかないといけない。永遠の14歳だなぁと思いますね」と語ると、宮野も「僕らはずっとコドモです(笑)」と同意した。
また、宮野にとっての「家族のように慕っている著名人」については、「仲が良いのは福士蒼汰くん。舞台でご一緒させていただいた。年齢は離れているんですが、気軽に自分たちの環境を話したりできる関係です。お互いに影響し合って高め合える関係はいまでも続いてます。焼肉に行ったりしますよ!」と意外な交流秘話も飛び出した。
その後、ヒット祈願を込めた“シャザム特製”の絵馬が登場し、それぞれにメッセージを書いた2人。最後に緒方は、「素敵なメッセージを感じていただける作品だと思います。明日からの元気にしていただけたらと思います!」、宮野も「つながりが大事な映画。中身はコドモだからこその悩みも描かれます。皆さんも普段の生活のなかでつらいなと思う瞬間もあるかもしれないけど、ビリーは果敢に立ち向かい、大事な気持ちを見つけてくれます。温かい気持ちを見つけに行ってください」と、イベントを締めくくった。
文/山崎伸子