「シャザム!」主演ザッカリー・リーヴァイが語るDCユニバースと今後への期待「1日でも長く、このすばらしいヒーローを演じたい」
「遊べる余地がたっぷりある状態でキャラクターを作れたから、アドリブもすごくやりやすかった」
アトラスの娘であるヘスペラ、カリプソ、アンテアを演じたのが、アカデミー賞ほか数々の賞に輝くヘレン・ミレン、『キル・ビル』(03)など多くのヒット作に出演しているルーシー・リュー、そして『ウェスト・サイド・ストーリー』(21)でブレイクした若手注目株のレイチェル・ゼグラー。映画界を代表する女優たちとの共演についてリーヴァイは「誰もが役者としても人間的にもすばらしかった」と振り返る。「デイム(大英帝国勲章受勲者の敬称)・ヘレン・ミレンは威厳や優雅さ、穏やかさを現場にもたらしてくれました。本当にすてきで優しいけれど、カメラが回ると容赦ない“バッドアス”に変身して、僕とコンクリートに叩きつけあう大乱闘を演じたんです(笑)。本当にすごい人ですよ。ルーシーは『チャーリーズ・エンジェル』から『キル・ビル』まで怒らせるとボコられそうな雰囲気を放っていましたけど、今回のカリプソでもそんなコワさを発揮してくれました(笑)。レイチェルは姉たちより優しいキャラクターなので、柔らかさや共感力を見せてくれましたね」と3人を称賛した。
そんな3姉妹はシャザムの暮らすフィラデルフィアに出現し破壊の限りを尽くしていく。スペクタクルシーンの撮影は、派手な爆破とスタントの連続だった。「撮影中に安全性の不安やストレスを感じたことはなかったですね。スタントチームがすばらしくて、めちゃくちゃイケてる大掛かりなスタントもスムーズでした。見えないドラゴンを相手にするのも楽しかったです」。そんななか、唯一リーヴァイを苦しめた存在がワイヤーを固定するハーネスだという。「飛ぶシーンではハーネスを着けるんだけど、着け心地がよくなかったんです。体重がかかる股間あたりがすごくきつくて、ハーネスには苦しめられました(笑)」。
本作を監督したのは前作と同じくデヴィッド・F・サンドバーグ。監督との2度目のコラボについて尋ねると「1作目で築いた良好な関係が今回そのまま反映された」とのこと。「互いに相手が好む仕事のスタイルをわかっていますからね。デヴィッドは僕をすごく自由にしてくれるんです。遊べる余地がたっぷりある状態でキャラクターを作れたから、アドリブもすごくやりやすかったです。今回も完成した映画には彼自身が思いきり反映されています。デヴィッドや、すばらしい撮影を手掛けたギュラ・パドスをはじめ、すばらしいスタッフのおかげでとても映画的な作品になったと思います。すべてのフレームがデヴィッド的に構築されているんです。そこにこそデヴィッドの芸術性がたくさん息づいていると感じました」。