盛りすぎヘアに、ネグリジェスタイル…第95回アカデミー賞で物議を醸したドレスをプレイバック
鮮やかなカラーをどう活かす?オレンジ対決
どちらも明るいオレンジを選んだ2人。今年は、シャンパン色のカーペットだったことで、色鮮やかなカラーのドレスを選んだことは大正解!…のはずだったけれど、サンドラへは「ヘアスタイルがまだ途中?」「中途半端」という声が。いくつかのメディアからワーストドレッサ―に選ばれてしまった。ネックレスもサイズが大きく、トータルコーディネートで見るとうまくまとまっていない印象で、オレンジドレスの良さが出せない結果に。
その点、インタビューで「テーマは私らしく」と答えたジャネイルは、ブラックのベルベットチョーカーで引き締めるなど“おさえるべきところ”を控えめにしてオレンジとのコントラストをつけ、スタイリングを成功させた。結果、一番見せたいオレンジドレスと彼女の陽気な魅力を引き出した。よって、オレンジ対決を制したのはジャネイルに決定!
まばゆい輝きが目を引く!ミラーボール対決
エバがデザインの段階からオーダーに関わったという“ミラーボール”デザインのドレス。だが、『デスパレートな妻たち』でセレブの仲間入りしたエバのカービィで綺麗なボリュームのボディラインを充分に表現するにいたっていないかも。腰から下のシルエットがちょっとでも違っていたら、ベストドレッサーになっていたと思うから、惜しい!の一言。
シルエットがとても大事なのは、同じくミラーボールドレスをチョイスしたアリアナ・デボーズと比べるとよくわかる。同じように胸元は大きなV字のカッティングで、ブラウンの肌を華麗に演出し、ウエストはしぼって、かつスカートにはスリットが少しだけ入っていることで、シャープなラインも見せるようにすると全体のコーディネートに緩急が付く。とても似ているドレスなだけに、ちょっとした違いがまったく違う結果になってしまうことを見せつけた、アリアナに軍配が!
文/八木橋 恵