完璧なコーディネートに称賛の声!第95回アカデミー賞のベストドレッサーを総まとめ
完璧な母娘コーデを披露したアンジェラ・バセット
『ブラック・パンサー:ワカンダ・フォーエバー』で国王(息子)を失ったエモーショナルな女王を演じたアンジェラ・バセットが選んだのは、ジェレミー・スコットによるモスキーノのパープルドレス。ジェレミーのデザインは時折ダイナミックすぎるのだが、ドレスに負けないドラマティックなオーラで着こなすあたりはさすが。ドレスのシフォン素材にあわせた柔らかなボリュームのヘアスタイルや、一緒に来場した娘にもパープルのドレスを合わせてマッチさせてくるなど、惜しくも助演女優賞は逃したものの、ベストドレス・クイーンの称号は得たようだ。
2月のスーパーボウル・ハーフタイムショーで、第二子を妊娠中であることを発表したリアーナ。妊娠中特有のボディラインを愛して自信をもって見せることで、ファッションを楽しむすばらしさを公言している彼女がどんなルックを選ぶかに注目が集まっていたが、“宣言どおり”の豊かなバスト、ウエストまわり、ヒップを最もセクシーに見せるアライアのドレスでお目見え。トウが出ているシューズで抜け感を出し、ヒップのサイドに入ったスリットがとてもセンシュアル。
昨年、主演女優賞を受賞して、今年はプレゼンターを務めたジェシカ・チャステインのドレスは、裾のドレープとの対比が美しいスレンダーラインのグッチ。昨今のレッドカーペット女優たちの間でトレンドとなっているナチュラルスタイリングヘアを合わせた。けれどナチュラルに見えて、ペンシルラインのストレートなドレスとのコントラストを活かす、実は計算尽くされたヘア。ドレスには色味がないため、深紅のリップやレッドヘアの分量を多く見せることで、温かみも加えるといった技ありグルーミングとコーディネートだ。
『リトル・マーメイド』のアリエル役で一躍スターダムに躍り出たハリー・ベイリーは、アクアカラーのドルチェ&ガッバーナのドレスで登場。ヘアスタイルやドレスのキュートさも、“ザ・ディズニープリンセス”なスタイル。レッドカーペット常連になるまでは、自身の作品を彷彿させる(それがセレモニーへ招待された理由なのだから)ルックをするのが正解。若者だけど、奇をてらわないスタイリングに徹したハリーは好印象で、各メディアからお姫様扱いを受けることに!
文/八木橋 恵