大泉洋、紅白は司会と歌の二刀流で?「年末を見据えて…」『シング・フォー・ミー、ライル』スペシャルイベントが開催
『ラ・ラ・ランド』(16)、『グレイテスト・ショーマン』(17)の音楽スタッフが贈る、ファンタジー・ミュージカル映画『シング・フォー・ミー、ライル』(3月24日公開)の公開直前<一夜限り>のスペシャルイベントが20日、スターライズタワーにて開催され、主人公の歌うワニ、ライルの声を担当する大泉洋が登壇。予告なしのサプライズ演出で、オーケストラをバックに歌声を披露した。
イベントで披露されたのは本作のメインナンバー「Top Of The World(最高の世界)」。大泉によるサプライズの生歌唱は、全国の劇場とTik Tokで約1万人が見届けた。大泉が演じるライルは言葉を話さず、歌で想いを伝えるキャラクター。伸びやかでスイートな歌声を披露した大泉は「(普段のように)好き勝手に歌うのとは違います。きちんと指導を受けて(ライルとして)歌うので緊張したけれど、最高に楽しかったです」とニッコリ。MCから「今年の紅白は司会と歌の二刀流が見えてきましたね」と声を掛けられると「だいぶ見えてきました。(年末の紅白を)見据えて歌いましたから。今年はみんなで行きましょう」とオーケストラに呼びかけ「編成も倍くらいにしたいです」と意気込んだ。
歌の猛レッスンを経て、本国の制作陣によるボイステストを見事クリアしライル役をゲットした大泉。本国スタッフが絶賛した歌声は、YouTubeなどでも配信されており、評判は上々。「本国は20代のショーン・メンデス。いかした兄ちゃんが気持ちよく(ライルの歌を)歌っています。それに比べてジャパンは50代のおっさんが歌っています。頑張った私の姿を(ライルと)重ねて…、いや、重ねてほしくないなぁ」と迷いながらも、「大泉さん、頑張ったなというのがちょっと乗っかったらうれしいかも」とライルを応援するような気持ちで観てもらえたらと話した。歌声の反響について「市村正親さんから、ライル、すばらしかったと褒められました」とニヤリ。「古い言い方だけど“ナウい”歌い方だね。僕にはできない歌い方でうらやましいっておっしゃってました。すごくうれしかったです」と満面の笑みを浮かべていた。
「できないことを一生懸命努力してやった仕事は久しぶりで感慨深いです」と話した大泉は、公開が迫るなか「うれしいような、寂しいような思いもあります」としみじみ。「チーム一丸となって頑張ってきました。一緒に頑張った仲間には感謝の気持ちがあるし、仲間と頑張った自分には誇らしい思いもあります」と胸を張った大泉は「自分にダメなところやできないことがあるけれどなんとか乗り越えていく人たちの話です。歌の力で乗り越えるところが本当にすばらしいです」とおすすめ。「誰かのために頑張る気持ちになったり、明日から頑張ろう、なにか新しいことをはじめようと思える映画です。音楽の力が本当にすごいです」と作品の魅力アピールしイベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ