アメキャラ系ライター杉山すぴ豊が語る、「アベンジャーズ」ファンが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを観るべき理由
マーベル・スタジオが贈る劇場公開最新作、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が5月3日(祝)に公開される。「アベンジャーズ」シリーズは観ているけれど「ガーディアンズ」は観たことがないという人のために、アメキャラ系ライターの杉山すぴ豊が、「アベンジャーズ」ファンが本作を観ないと損しちゃう理由を語ってくれた(インシアターマガジン「月刊シネコンウォーカー」4月号掲載の特集より)。
「ガーディアンズ」は心許せる同期なんです
「アメコミ好きにとっては、あの『アベンジャーズ』がどんなふうに映画化されるんだろう的な楽しみがありますが、『ガーディアンズ』の場合はちょっと違う。なぜなら『ガーディアンズ』というのは元々そこまで有名なキャラではなかったからです。以前クリス・プラットさんにインタビューする機会に恵まれたのですが、彼も『ほかの有名なヒーローと違って僕らが演じるキャラたちに観客の先入観はない。逆に言えば僕らがどう演じるかが最初の試金石となるわけです』と語っていました。しかし不安はなかった、と。なぜなら『道しるべとなるジェームズ・ガン監督のすばらしい脚本があったからです』」
「ガン監督はコミックにはなかったピーターが70~80年代の音楽が好きなど独自の設定を加え、自由に『ガーディアンズ』の物語を作っていきました。いつしか観客もそれを応援する。そう『アベンジャーズ』はずっと昔からいた憧れの存在でした。けれど、この『ガーディアンズ』はいままさにブレイクしたシンパシーを感じる存在。それはファンが監督やすばらしいキャストと一緒になって見出し、共に歩んできたヒーローだからではないでしょうか?そう『アベンジャーズ』はすてきな上司、『ガーディアンズ』は心許せる同期なんです」
■杉山すぴ豊プロフィール
アメコミ映画やドラマについての情報発信やコラムを手掛ける。初めてインタビューしたのはキルスティン・ダンスト。東京・大阪コミコンのスーパーバイザーやMCを務める。
文/杉山すぴ豊