東京・新宿の「東急歌舞伎町タワー」が開業！安全・安心かつ「歌舞伎町復活に向けた力に」と期待

国内最大級のホテル×エンタメ施設からなる超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」が、4月14日にいよいよ開業した。オープニングテープカットセレモニーには、東急株式会社の取締役社長である高橋和夫や、新宿区長の吉住健一ら総勢16名が登壇。同タワー前には開店前から行列ができ、オープン時間の11時を迎えると、待ちわびた人々が続々とタワー内へと歩みを進めた。入場待機列の最終的な人数は、約1000人に達したという。

世界有数の繁華街と言われる新宿・歌舞伎町に、東急株式会社および株式会社東急レクリエーションが開業した「東急歌舞伎町タワー」は、ホテルおよび映画館、劇場、ライブホールなどの施設などからなる、地上48階、地下5階、塔屋1階、高さ約225mの巨大エンターテインメント複合施設。

セレモニーにはその他、東急株式会社の執行役員 新宿プロジェクト企画開発室長、株式会社TSTエンタテイメント代表取締役社長の木村知郎、歌舞伎町商店街振興組合の理事長である杉山元茂、外装デザインを手がけた有限会社永山祐子建築設計の代表、永山祐子ら総勢16名が出席。ファンファーレが鳴り響き「『東急歌舞伎町タワー』開業です！」との声と共にテープカットを行い、開業を祝った。

2019年8月より本格着工し、いよいよ開業の日を迎えた。高橋社長は、コロナ禍において関係者一同が「熱い想いを失うことなく、今日の日を迎えられたことを大変感謝しております」と感謝を口にし、「(新宿)ミラノ座の名称は、『THEATER MILANO-Za』が引き継ぎます。また『109シネマズプレミアム新宿』では、いままでに体験したことのないような映画館を楽しめる。ナイトタイムのエンタテインメントとして、地下には『Zepp Shinjuku (TOKYO)』『ZEROTOKYO』。5月19日には、2つのブランドのホテルを開業します」と、かつて同地にあり、2014年12月31日に閉館した映画館・新宿ミラノ座のことにも触れつつ施設を説明。「1日中、コンセプトでもある“好きを極める”というものを体験していただけるのではないかと考えております。新宿の地にまた、新しい魅力が誕生する」と自信をのぞかせた。また「羽田からのアクセスも向上しました。リムジンバスで35分程度でダイレクトに行ける」と世界的にも注目を集める施設になるといい、「安全で安心な建物、サービスを提供するために、愚直に進めていきたい」と意欲を語った。

吉住区長は「歴史や文化など街の魅力を発信すると共に、エンタテインメントを通して新たな観光拠点として作りあげようという、強い意志を感じた」と東急グループの意気込みに敬意を表しながら、コロナ禍以降「歌舞伎町からは、客足が遠のいていきました」と回顧。「春を待ちわびた雪割草のように長かった冬の時代を耐え忍び、晴れがましい今日を迎えることができたことは、令和の時代の快挙だと考えています」と笑顔を見せた。これまで「歌舞伎町ルネッサンス」として、歌舞伎町を誰もが安心して楽しめるまちに再生する取り組みを行なってきたことから、同タワーの開業は、「歌舞伎町復活に向け、大いに加速される力になると確信しています」と期待をのぞかせ、「今後も新宿区は、『東急歌舞伎町タワー』に設置された屋外ビジョンとシネシティ広場を一体的に活用したさまざまなイベントの誘致を強化すると共に、地域や事業者の皆様と一丸となって、エンタテインメントシティ、歌舞伎町の実現に向けた取り組みを進め、これまで以上ににぎわいを作り出してまいります」と力強く語っていた。

同タワーは、“好きを極める”をコンセプトに掲げ、新たな“好き”を生みだすライフスタイルを提案していく。B1階からB4階にはライブホール「Zepp Shinjuku (TOKYO)」や「ZEROTOKYO」、1〜5階は「エンターテイメント＆レストラン」として、ダンジョン攻略体験施設や“祭り”をテーマとした食祭街、6〜8階は幅広い演劇はもちろん、さまざまなエンタテインメントコンテンツを約900席の空間で発信する劇場「THEATER MILANO-Za」、9〜10階には全席プレミアムシートのシネコン「109シネマズプレミアム新宿」がお目見え。18〜38階には「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」、39〜47階には「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」という2つのホテルブランドが誕生する。

※高橋和夫の高は、はしごだかが正式表記

取材・文/成田おり枝