神木隆之介『大名倒産』の江戸から「らんまん」の明治へ「いろいろな時代を生きてきたことが役に立っています」
「プレゼントや友達との食事には思いきり使います!」
以前のインタビューで、作品では受け身のキャラクターを演じることが多いが「振り回されるより振り回す側だと周囲から指摘される」と明かしていた神木。今回演じた小四郎も巻き込まれ系プリンスだが「僕は普通に生活していて人を巻き込んでいくタイプ。たちが悪いですよね(笑)」とニヤリ。
「そんなつもりはないけれどいつの間にか巻き込まれていく人が多いようで、そこは心から申し訳ないと思っています(笑)。思いつきで行動しちゃうことが多くて。『楽しそうだからやろうよ』『これ、絶対盛り上がるよ!』って誘うから、断りにくい雰囲気が出ちゃってるみたい。でも周りの人たちも『そんなに言うなら…』と付き合ってくれるから、自分では気づかずに人の予定を狂わせているパターンも多いようです。思いつきが多いので『いま行こうよ!』みたいな(笑)。優しい人に囲まれていてありがたいです」と申し訳なさそうにしながらも、周囲の優しさに感謝していた。
映画では、借金を返済するためにさまざまな節約プロジェクトが紹介される。「出番の少ない武具や家財のサブスク化については『なるほど!』と思いました。いまでは当たり前のように浸透している制度だけど、時代に関係なく便利で役立つシステムですよね。僕はものが多くなるタイプ。使わないものを処分する小四郎たちの姿に、自分もやらなきゃという気持ちになりました。上手に片付けがしたいです」と苦笑い。節約と同時にお金の使い方についても考えさせられる本作だが、神木はムダ遣いをするタイプではないという。
「プレゼントや友達との食事は、相手によろこんでほしい、楽しんでほしいという気持ちがあるので、思いっきり使います。自分のために使うお金に関しては、わりと計画性はあるほうだと思います。商品を見た瞬間に、買う価値があるものなのか、自分の頭のなかにある予算のボーダーラインと合わせて判断します。そういう金銭感覚はずっと変わらないですね」。
取材・文/タナカシノブ