「こんなに泣けるとは」…ダメ息子から文豪になった宮沢賢治を支えた家族の物語『銀河鉄道の父』はハンカチ必須って本当?
「ダメ息子」と「親バカ父」の熱い関係に思わず涙が…
家族のなかでも特に濃密に描かれているのが賢治と父、政次郎との関係だ。本作は賢治の物語であると同時に政次郎の物語でもあり、放蕩無頼の息子に頭を悩まされ、ことあるごとに衝突しながらも、それでも見守り続ける様子が印象的だ。
「どんなにバカ息子でも好き勝手で世話が焼けても信じて支えたお父さんの絶対的な愛に感動…こんなに泣けるとは思わなかった」(20代・女性)
「政次郎の賢治への思い、子の死と向き合う姿に感動。途中から涙が止まりませんでした」(30代・男性)
「我が子の幸せを願いながら、父親として威厳を持って振る舞う父の、真面目さと可笑しさが終盤まで染みてきます。これだけ愛されている息子はいただろうか、画面いっぱいに広がる深い想いに溺れそうでした」(30代・女性)
賢治誕生のニュースを聞きつけ慌てふためき、家業を継ぐことを拒絶され困り果て、自分勝手な息子を時には厳しく叱る。また、賢治がトシの死に打ちひしがれると「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と励まし、死の床に伏す賢治を一生懸命に看病していく。
そんな愛情深い父親を役所がチャーミングな芝居を交えながら表情豊かに体現しており、父親の威厳を保とうとしながらも、本当は息子のやりたいことをさせてあげたいという感情がその端々から感じ取ることができる。一方、菅田も大きな愛を注がれながら奔放に育つと、人生に意味を見いだそうと模索し、そして創作に情熱を傾けていく賢治の人間味を丁寧に表現。
「賢治の最後に、父からあふれてくる賢治の詩に、父が息子に伝える最大の愛を感じて心が熱くなりました。直接の愛してるの言葉よりも、こんなにも愛を感じるのかと。そして受け取る賢治の最後の表情に涙が止まりませんでした」(50代・女性)、「役所広司さんと、菅田将暉さんの魂のこもった演技に、涙せずにはいられませんでした」(30代・女性)というコメントが並んでおり、実力派2人が迫真の演技で紡ぎだした父と子の絆を、涙なしに観られなかった人も多かったようだ。