『名探偵コナン 黒鉄の魚影』のカギを握る”灰原哀”ってどんな人物?彼女の魅力を深掘り!
公開初日にシリーズ歴代1位となる58万人を動員し、興行収入8.5億円を記録した『名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)』。その後の動員も絶好調で、シリーズの悲願である興収100億円突破に向け、記録を日々塗り替えている。
そんな本作でカギを握るのは、劇場版では第3作『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(99)で初登場して以降、メインキャラクターの1人としておなじみの灰原哀(声:林原めぐみ)。黒ずくめの組織の一員でありながら、コナン(声:高山みなみ)と同じ境遇をたどった彼女は、物語に欠かすことのできない人物だ。『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(22)公開記念人気投票で1位を獲得したり、“マンガのキャラクター”を讃えるアワード「マガデミー賞2022」で助演女優賞を受賞したりと、多くの人々を魅了し続けている。
劇場版26作目となる『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の舞台は、八丈島近海に建てられた「パシフィック・ブイ」。そこは全世界の防犯カメラをつなぐための施設で、本格稼働に向けて各国のエンジニアたちが集められていた。一方、園子(声:松井菜桜子)の招待で八丈島を訪れていたコナンのもとに、沖矢昴(声:置鮎龍太郎)からヨーロッパの警察組織の職員がジン(声:堀之紀)に殺害されたという連絡が入る。組織の存在を訝しみ施設に忍び込んだコナンだったが、そこで1人の女性エンジニアが黒ずくめの組織によって誘拐される事件が発生。それだけでなく、顔認証システムによって灰原の正体がシェリーであることを組織に感づかれてしまい、彼女に組織の魔の手が忍び寄る。
灰原哀が持つ“トリプルフェイス”
非常に頭が切れ、クールな性格の灰原は、時に同じ境遇のコナンの推理を陰ながら支え、時に大事な仲間のためには危険を顧みない。そんな様々な魅力を備えた灰原について、彼女が持つ3つの顔を軸に紹介していこう。
1、宮野志保
灰原の本名。年齢は新一(声:山口勝平)や蘭(声:山崎和佳奈)より1つ上の18歳。イギリス人の血を引くクォーターであり、赤みがかった茶髪のウェーブヘアが特徴的。父、母、姉と家族全員を組織絡みで失うという哀しい過去を持ち、赤井秀一(声:池田秀一)ら赤井家は母方の親戚にあたる。
2、コードネーム:シェリー
一時期は黒ずくめの組織に属しており、“シェリー“というコードネームが与えられていた。組織では、コナンおよび自分を幼児化させた薬「APTX4869」の開発に携わっており、組織を抜けた現在は阿笠博士(声:緒方賢一)のもとに身を寄せ、解毒剤の研究に勤しんでいる。組織から抜けたことで裏切り者のレッテルを貼られ、黒ずくめの組織に追われる身に。特に幹部の1人であるジンは彼女に執着している様子。
3、灰原哀
幼児化後、 “灰原哀”という偽名を名乗り、コナンのクラスメイトとして帝丹小学校に通っている。そこで出会った歩美(声:岩居由希子)の勧誘を受けて少年探偵団の一員となった。当初は素っ気ない態度を見せることが多かった灰原だが、少年探偵団や蘭との交流を経て明るい表情を見せることが増えていく。ドライな性格ながら非常に仲間想いであり、周囲が傷つけられると怒りを露わにしたり、身を挺して守ろうとしたりすることも。また、阿笠博士の不摂生を気にかけ食事管理を行うなど、親しい人たちへの愛情にあふれている。
さらに、コナンの正体を知る限られた1人であり、事件のこととなると無鉄砲になりがちなコナンを、冷静に諫めることもしばしば。互いに元の姿に戻るべく協力し合っている。