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石橋静河、舞台「エヴァンゲリオン」に挑む覚悟「恐れずに新たな可能性に挑戦していきたい」

インタビュー

石橋静河、舞台「エヴァンゲリオン」に挑む覚悟「恐れずに新たな可能性に挑戦していきたい」

「使徒とエヴァの戦いには、ダンサーの力が大きく関わっている」

本作の舞台版構成台本は、 劇団はえぎわを主宰し、俳優、脚本家、演出家としても活躍するノゾエ征爾。上演脚本は、 脚本家で映画監督、CMディレクターとしても躍進する渡部亮平が担った。オリジナルのストーリーとして展開する物語には、どのような印象を持っただろうか。

「ないものがそこに見えてくる」舞台の醍醐味を語った
「ないものがそこに見えてくる」舞台の醍醐味を語った撮影/興梠真穂

石橋は「いまの時代を映しだしているように感じた」と使徒とエヴァの戦いを軸に、“人類の選択”に対するメタファーを感じたという。「現代では、どんどんテクノロジーや科学が進歩をしていって、それを使ったり、追いつこうとする人々のスピードもどんどん速くなっていっていますよね。コロナ禍を経て、『そうやって走り続けているうちに、人類は地球に対しても、自分たちに対しても、あらゆる負荷をかけてしまっている』ということが明るみになったような気がしていて。『どういうアクションを起こせば、自分たちは生きていけるのだろうか?』ということを、真剣に考える時期を迎えているような気がしています。そういった状況を前にして行動をする人、自分はこのままでいいんだと行動をしない人、いろいろな選択をする人がいると思いますが、今回の舞台では『自分はなにを選択するのだろうか』ということが、テーマの一つになっているように感じています」とメッセージ性を受け取っている。

キュートな笑顔でピース!
キュートな笑顔でピース!撮影/興梠真穂

エヴァンゲリオンと使徒が、どのような形で舞台上に現れるのかという点も大きな見どころだ。インタビュー当日は稽古の真っ只中で、石橋自身も「どんなことになるんだろう!」と笑顔。ダンスやパペット、映像などあらゆるアイデアを駆使して、舞台上にエヴァと使徒を登場させるという。


「ラルビさんが手がけているだけあって、使徒やエヴァの表現についても、ダンサーの力が大きく関わってくることになると思います。もちろん使徒やエヴァの大きさをそのまま表現することはできません。実際にないものを、いかにして存在しているように観客に見せるのか、というのが舞台のおもしろいところ。舞台上では、あらゆる表現をすることによって、ただの石がリンゴに見えることだってあるし、ないものがそこに見えてくることもある。観ている方々の想像力で補われるものが、とても大きい」と舞台ならではの醍醐味を口にし、「舞台は、お客様が劇場に来てくださって、役者の身体の動きや、発する声など、その人のパワーやエネルギーをダイレクトに感じられる場所。舞台の持つアナログの魅力と、エヴァの世界がつながったら、とてもおもしろいものになるだろうと思っています」と自身も大いに興奮している様子だ。

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