5月5~7日の3日間にかけて、アメコミ、映画、ポップ・カルチャーの祭典「大阪コミックコンベンション 2023」(略称:大阪コミコン2023) がインテックス大阪で開催された。期間中には多くのハリウッドセレブも来日し、写真&サイン会を行うなかでメインステージに登壇。トークイベントやQ&Aを行い、駆け付けた大勢のファンを魅了した。そんなステージイベントのなかから、初日の5日に実施されたダニエル・ローガン&ヨーナス・スオタモ参加のセレブ・ステージと「大阪コミコンにフォースあれ! スター・ウォーズ・ギャザリング・ステージ」の模様をお届けする。
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)で幼少期のボバ・フェットを演じたローガンと、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)でチューバッカに扮したスオタモ。「スター・ウォーズ」シリーズと深い関係にある2人に、自身が演じたキャラクターや撮影時のエピソードについてのQ&Aが行われた。
ディズニープラスで「マンダロリアン」シリーズや「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」が配信されるなど、近年、ますます注目度が上がっているボバ・フェット。その魅力について問われたローガンは、「やっぱりミステリアスなところではないでしょうか」と答える。
「いろいろなガジェットを身に着けていて、男の子だけでなく、女の子も好きになるキャラクターですよね。そして、『マンダロリアン』シリーズで種族としての歴史が掘り下げられているところも魅力だと思います」。
続けて、チューバッカの魅力についても聞かれたスオタモが、まずはおなじみの唸り声を上げてウーキー語でコメント。その後、「チューバッカが初めてスクリーンに登場した瞬間から、皆さんに強い印象を残しました。レジェントのピーター・メイヒューが演じたことで、人々の記憶に残るキャラクターになっていったのだと思います。彼から役を引き継ぐことができたのはとても幸運です。また、チューバッカは大勢の仲間に愛されてもいて、『スター・ウォーズ』という作品が示す“希望”を体現しているのだと私は考えています」とキャラクターへの深い愛を語ってくれた。
ピーター・メイヒューからチューバッカ役を受け継ぐにあたり、どのようなアドバイスがあったのか?とも質問されたスオタモ。「たくさんのアドバイスをいただきました。最も印象的なのは歩き方ですね。こうやって歩くんですよ」と話しながら、実際に特徴的なチューバッカのウォーキングも披露してくれた。
ローガンにも『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』出演時にどのようなアドバイスを受けたのか?という質問が投げかけられると、「怒った顔の作り方を教えてもらいました。いつもニコニコしていたので」とのこと。すかさず、MCのアメキャラ系ライターの杉山すぴ豊が「目の前でお父さん(ジャンゴ・フェット)の首が斬り落とされちゃうシーンがありましたからね」と反応すると、「それに関しては実はハッピーだったんですよ(笑)。銀河で一番の賞金稼ぎになれたんですから」といたずらっぽい笑顔を見せた。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でレイア(キャリー・フィッシャー)が亡くなった際の、悲しむチューバッカの演技がすばらしかったと絶賛されたスオタモ。このシーンについては以下のように振り返る。
「難しい撮影でした。その日はとても暑い日だったのでマスクの下が汗だくになり、何度もアゴのあたりが滑りそうになったんです。一方で、レイアの死をみんなが嘆く場面ということもあり、昔から知っている親友を失った時、いったいどのような感情がこみ上げてくるんだろう?と想像しながら、気持ちを乗せて撮影に臨みました。キャリーというすばらしい俳優が演じてきたキャラクターへの敬意も込めた、大事なシーンだったと思います」。
ローガンとスオタモによる楽しいトークに続いて、「スター・ウォーズ」キャラクターのコスプレイヤーたちが続々と登壇する。全員集合しての記念撮影が行われたほか、ボバ・フェットやマンダロリアン、チューバッカのコスプレイヤーとも交流。ローガンがボバ・フェットに次いで好きなのがダース・モールであることを明かし、ダブル=ブレード・ライトセーバーを持っての見事な剣さばきを披露する場面も!「スター・ウォーズ」ファンも大満足なイベントとなった。
取材・文/平尾嘉浩