「鬼滅の刃」炭治郎が父から受け継いだ、ヒノカミ神楽とは?激闘を振り返る

コラム

「鬼滅の刃」炭治郎が父から受け継いだ、ヒノカミ神楽とは?激闘を振り返る

竈門炭治郎たちの新たな物語を描く『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』の第6話が5月14日(日)に放送される。上弦の肆、半天狗と上弦の伍、玉壺が刀鍛冶の里に襲来し、苦戦を強いられてきた炭治郎たちだが、戦いのなかでヒノカミ神楽を使いこなし大きな成長を遂げていく炭治郎の活躍ぶりも描かれてきた。そこで、炭治郎がヒノカミ神楽で切り抜けてきたいままでの鬼たちとの戦いを振り返り、これからの激闘に注目していきたい。

※これまでの放送された物語の核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。

『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』は毎週(日)夜11時15分より全国フジテレビ系列で放送中、各配信プラットフォームでも随時配信中
『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』は毎週(日)夜11時15分より全国フジテレビ系列で放送中、各配信プラットフォームでも随時配信中[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

アニメ「鬼滅の刃」の原作は、集英社ジャンプ コミックス1巻~23巻で累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品。アニメ「鬼滅の刃」は、2019年4月より『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』の放送を開始、2020年10月には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を公開、2021年から2022年にかけて、『テレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編』『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』を放送、配信。さらに、「遊郭編」から「刀鍛冶の里編」へと繋がるアニメ「鬼滅の刃」の新たな挑戦として、『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23)を上映し、『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』へとつなげた。

下弦の鬼との死闘で新たに放ったヒノカミ神楽とは?

炭治郎は父から舞を耳飾りとともに受け継いだ
炭治郎は父から舞を耳飾りとともに受け継いだ[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「鬼滅の刃」は家族を鬼に殺された少年、竈門炭治郎が鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、「鬼殺隊」へ入隊するところから始まる。鬼の始祖である鬼舞辻無惨を倒すため、仲間と力を合わせて立ち向かっていく物語だ。炭治郎は当初、水柱の冨岡義勇に導かれ、鬼殺隊の隊員の育手である鱗滝左近次のもとで水の呼吸を習得し鬼たちと戦っていた。

しかし旅の途中で出会う、より強大な鬼たちとの戦いのなかで、炭治郎の技では通用しない場面も出てきた。最初にそんな敵と出会ったのは、那田蜘蛛山で戦った鬼舞辻直属の最強の鬼「十二鬼月」の下弦の伍、累。累は鬼たちに自らの力を分け与え、恐怖と力で支配したかりそめの家族関係を作り生活していたが、炭治郎はそんな屈折した家族愛を否定し、“本当の家族とはなにか”という想いを胸に累に対抗。しかし、炭治郎の使う水の呼吸では累の鋼のような糸を断ち切ることができず、戦いに苦戦してしまう。

そんな戦いにおいて、炭治郎は竈門家に代々伝わるヒノカミ神楽の舞を思いだす。幼いころの炭治郎は父がその舞を踊る姿を見てきており、その後病によって命を落とした亡き父から、炭治郎はこの舞を耳飾りとともに受け継いだ。その舞を剣技に応用することで、ついにヒノカミ神楽の呼吸を生みだし、累の糸を断ち斬ることに成功。この累との決戦で、ヒノカミ神楽が初めて披露され、炭治郎は禰豆子と力を合わせて累の頸を斬ることができたのだ。

夢を見せる強敵、さらに強くなった炭治郎が頼もしい!

炭治郎が炎柱の煉獄杏寿郎とともに戦った「無限列車編」
炭治郎が炎柱の煉獄杏寿郎とともに戦った「無限列車編」[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「無限列車編」での任務を言い渡された炭治郎たちが、炎柱の煉獄杏寿郎とともに短期間に40人以上が行方不明になっているという“無限列車”に乗り込むと、列車内に巣くう下弦の壱、魘夢との戦いが勃発。

魘夢は夢を操る血鬼術を使い、夢のなかで精神の核を破壊し廃人にしてしまうのが狙い。炭治郎も夢の中で亡き家族たちとの思い出を見せられ翻弄されてしまう。苦戦しつつもなんとか魘夢の頚(くび)を討ち取れたかと思いきや、魘夢はなんと無限列車と既に融合しており、列車全体が本体という恐ろしい形態になっていた。


列車内のどこかにある魘夢の頸の位置を伊之助らの協力もありなんとか探しだしたが、魘夢は列車と合体することで自らの頚の硬度を最大まで高めていた。そこで炭治郎は「ヒノカミ神楽、碧羅の天」を繰り出すことで遂に魘夢を討ち取り、乗客たちを助けだして無限列車を止めることができた。

夜の街、遊郭へ潜入!上弦の陸、堕姫VS炭治郎

炭治郎が上弦の陸、堕姫と激闘
炭治郎が上弦の陸、堕姫と激闘[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

無限列車での激闘を終え休息をとっていた炭治郎たちは蝶屋敷で音柱、宇髄天元に出会う。宇髄は3人の嫁を鬼の情報収集のため夜に輝く街、遊郭へ潜入させていたが、定期連絡が途絶えてしまったことで炭治郎たちとともに遊郭に潜入する任務が始まった。

炭治郎たちは女装し遊郭で情報収集をしていると、花魅として遊郭に隠れていた上弦の陸、堕姫が現れ、戦いが勃発。堕姫は残虐な性格も相まって、戦いのなかで一般市民を巻き込む攻撃を繰り返し、血を流して泣き叫んでいる人たちの様子を見て楽しんでした。その様子を見て憤怒した炭治郎は自ら血の涙を流しながら、いままで以上の力を覚醒させる。

堕姫は逃げ場のない凄まじい本数の帯を使用した血鬼術を繰りだすも、炭治郎はヒノカミ神楽を用いてそれを一蹴。その際、ヒノカミ神楽は鬼の再生力を遅らせる効果もあり、堕姫にも火傷のようなダメージも与え、その事実に堕姫は困惑していた。その後も堕姫の激しい攻撃をものともせず、炭治郎は堕姫を圧倒し、ついには頚を切り落とせるか!というところまで追い詰めた。

しかし、ヒノカミ神楽の呼吸を長く続けてしまった反動で戦闘中に体が動かなくなり、炭治郎は危険な状況に陥ってしまう。そこへ宇髄がかけつけると、堕姫を圧倒し、ついに追い詰めたかと思いきや、なんと堕姫のなかから新たな鬼である兄の妓夫太郎が出現。その堕姫をも超える妓夫太郎の驚くべき強さに宇髄は苦戦を強いられる。さらに堕姫と妓夫太郎は2人で本当の上弦の陸であるという事実が明かされ、同時に頸を切り落とさないと倒すことができないことが分かった。はたして炭治郎たちは上弦の鬼の兄妹との死闘を潜り抜けることができるのか。

額の痣とは?激化する上弦の鬼たちとの激闘を見逃すな!

【写真を見る】不死川玄弥の衝撃のビジュアル!
【写真を見る】不死川玄弥の衝撃のビジュアル![c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

いままで炭治郎がヒノカミ神楽を使う際、額の痣がいつも以上に大きくなることがあった。以前、煉獄杏寿郎の父、槇寿郎が「始まりの呼吸である“日の呼吸”の使い手は、生まれつき額に赤い痣があった」と炭治郎に話していた。また、上弦の鬼たちがたびたび無惨の細胞の記憶から、額に痣があり、日輪模様の耳飾りをつけた剣士の姿を思いだしていた。一体どんな謎が隠されているのだろうか。

そんな多くの激闘を潜り抜けて成長してきた炭治郎は、禰豆子とともに新たに刀鍛冶の里へと向かうことに。そこでは上弦の鬼である半天狗と玉壺との戦いが繰り広げられる。先日放送された第5話では禰豆子の鬼血術、爆血の力を宿し、さらに強化されたヒノカミ神楽の強力な技が分裂した半天狗たちに繰り出され、戦いのなかでどんどんヒノカミ神楽を使いこなし強くなっていく炭治郎から目が離せなくなってきた。

そして続く「刀鍛冶の里編」第6話は5月14日(日)に放送されるが、4体に分裂した半天狗の猛攻に苦戦する炭治郎たちの運命とは?いままで放送されたアニメ「鬼滅の刃」は現在各動画配信サービスでも鑑賞することができるので、戦いのたびに強くなっていく炭治郎の成長とヒノカミ神楽の名シーンをぜひいま一度観て、これからの戦いを見守ってほしい。

文/山崎伸子

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記
※鬼舞辻の「辻」の部首は「いってんしんにょう」が正式表記

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