メンズルックを総まとめ!メットガラのレッドカーペットで最もハンサムなスタイルを見せたのは?
●ペドロ・パスカル
ライブ中継されていたレッドカーペットリポートで、パスカルが登場した途端、オーディエンスたちが騒ぎ出した。それは、パスカルが「インターネット・ダディ(この人のこと嫌いな人いなくない?というぐらいネット上で人気がある、性的魅力にあふれた男性のこと)」の称号を得ているから、だけが理由じゃない。ほとんどのゲストが(予想通り)ブラックとホワイトでまとめてくるなか、ひときわ異彩を放つヴァレンティノのレッドルックに目を奪われたからだ。
オーバーコートだが、春らしい鮮やかなレッドなのでそこまで重くないし、ショーツと合わせて素肌を見せることでバランスをとったのもグレイト。いくらセレブといえど、大胆なスタイリングをするのが急に怖くなることもしばしばだから、ここでシャツを“安全牌のホワイト”にしないで、本当によかった。ショーツだけでなく、ミリタリーな編み上げブーツ、それに合わせたソックス、全体的にリスクしかないようなスタイリングなだけに、着こなしたパスカルを誰もが称賛。無造作風のグレー髭とは対照的に整然と撫でつけられたヘアなどのセクシーなグルーミングもあいまって、多くの人を虜に!
パートナーと揃って初めて真価を発揮するスタイリッシュな装いも
●タイカ・ワイティティ
マーベル映画や最新プロジェクトを通じて、一躍人気監督・プロデューサーとなったワイティティ。私生活では歌手のリタ・オラと結婚して、公私ともに絶好調。そんなワイティティが選んだのは、個性的なグレイッシュシルバーのブレザーのようなオーバーコート。中にシャツなどのインナーを着ないで軽やかさを出したこと、数連の“CHANELパール”を取り入れたことは良いけど、ワイティティだけを見るとそこまで特別な感じもしない…。
それもそのはず、ワイティティのこの日の装いは、オラと合わせて完成するから!オラがオールブラックのルックなので、それを引き立たせる仕様なのだ。1人で写った写真と2人で写っているものを比べたら、その差は歴然。こういった場でのジェントルマンの、最もかっこいいスタイリングというのは、エスコートする相手を輝かせることだから。それが愛する人ならなおさらのこと!
●ロバート・パティンソン
プライベートのラブライフでイロイロあった“ロバ・パティ”は(メットガラには元カノが2人も!)、超ラブラブな今カノのスキ・ウォーターハウスと来場。ウォーターハウスのネイキッドなシースルードレスも良かったし、2人の仲睦まじい様子にみんなほっこり。長らくディオール・オムと仕事をしてきたパティンソンだけに、同ブランドより自分に似合う洗練されたネイビールックを選んだ。カラー(襟)は開けず、CHANELのファインジュエリースタイルのブローチで留め、タイやボウタイよりもファッショナブルなまとめ方を。
一見、かなりオーソドックスに見えるのだが、ディオール・オムのクリエイティブ・ディレクター、キム・ジョーンズのプロデュースによって、クラシックなジャケットをスカートのようなドレープコートに変身させたのだ。この1つの要素だけで、なんとも斬新なコーディネートが完成。ラガーフェルドが生前、「エレガンスの概念は常に変わるもの」と言っていたように、メンズファッションにスカートなどの自由をもたらす、おしゃれな革命を体現してみせた。
●ジェームズ・マカヴォイ
「X-MEN」シリーズの俳優ジェームズ・マカヴォイは、カスタムのダンヒルで出席。(シャツはホワイトだけど)オールブラックなルック自体はかなりシンプルなのだが、それに合わせたアクセサリーはファン(扇子)。2000年ごろにダイエットして、逝去直前までのファッションスタイルになる前のラガーフェルドといえば、常に扇子を持っていたことは誰もが知るところ!奇をてらわず、ガラのドレスコードを守ったトラディッショナルなスタイリングに、ガラのテーマが一目でわかるアクセサリーを取り入れるとは、とてもスマート!(しかも意外に扇子を取り入れたセレブがいなかった)