世界中をトリコに!靴をはいた2.5cmの“貝”、賢くて愛らしいマルセルにキュンキュン
わずか2.5cmのマルセルを主人公とする『マルセル 靴をはいた小さな貝』(公開中)。YouTube累計5000万回再生の短編作品から生まれた本作は、実写とストップモーションを組み合わせて制作されたモキュメンタリーだ。
公開される前から全米で話題沸騰していたこの意欲作は、アカデミー賞長編アニメ映画賞&ゴールデングローブ賞アニメ映画賞にノミネートされ、“アニメ界のアカデミー賞”と称されるアニー賞では長編インディペンデント作品賞、長編作品声優賞、長編作品脚本賞の3冠に。ということで、世界を夢中にさせる賢くて愛らしいマルセルの魅力にせまってみたい。
たった2.5cmなのに可愛らしさは無限大!
映像作家のディーンは、引っ越し先の一軒家でマルセルと出会う。祖母コニーと2人暮らしだというマルセルは、体の一部が貝殻でつぶらな瞳と足が2本、ちゃんと靴も履いている。少しかすれた小声でしゃべる、あどけない口調が可愛らしい“貝”だ。
この物語が産まれるきっかけとなったのは、本作で監督&脚本&出演の3役を務めたディーン・フライシャー・キャンプが、マルセルの声を担当したジェニー・スレイトとホテルに滞在した時のこと。急にジェニーが小さな声でしゃべりはじめ、その場にいた人たちはその話し方がすっかり気にいってしまったそう。そして2人は友人のコメディーショーで使用する映像作品の主人公として、ミニチュア用品や貝殻を組み合わせてマルセルを作成。そこに例の小声のジェニーのインタビューを加えて短編を作り、ショーで上映した後にYouTubeにアップ。それが爆発的に拡散したことで今回の長編作品へとつながったのだとか。
歌うことが大好きで、絵心もあるマルセル。テレビで見かけたキスシーンのマネがとんでもなくキュートでキュンが止まらない! さらに家族想いの彼は、“大きなパズルの小さなピースを失ってしまった”コニーの世話を焼き、たまに危険な場所で眠ってしまう彼女の行動に気を配る。そんな純粋で心優しい姿がより一層マルセルを愛らしく見せている。