三石琴乃、セーラー5戦士集結&タキシード仮面・野島健児からのバラの花束に感激!「皆さまの愛に感謝しかありません」とシリーズ完結に涙|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
三石琴乃、セーラー5戦士集結&タキシード仮面・野島健児からのバラの花束に感激!「皆さまの愛に感謝しかありません」とシリーズ完結に涙

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三石琴乃、セーラー5戦士集結&タキシード仮面・野島健児からのバラの花束に感激!「皆さまの愛に感謝しかありません」とシリーズ完結に涙

劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』《後編》の公開記念舞台挨拶が7月1日に丸の内TOEIで開催され、三石琴乃(エターナルセーラームーン/月野うさぎ)、金元寿子(エターナルセーラーマーキュリー/水野亜美)、佐藤利奈(エターナルセーラーマーズ/火野レイ)、小清水亜美(エターナルセーラージュピター/木野まこと)、伊藤静(エターナルセーラーヴィーナス/愛野美奈子)、高橋知也監督が登壇。これまで一緒に戦い支え合って来たセーラー5戦士が集結したほか、タキシード仮面/地場衛役の野島健児がサプライズで駆けつけ、三石に99本の赤いバラの花束をプレゼント。観客や周囲に感謝を伝えた三石は、大粒の涙を流した。

劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』《後編》の公開記念舞台挨拶が開催された
劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』《後編》の公開記念舞台挨拶が開催された

武内直子による同名漫画を原作とした「美少女戦士セーラームーン」シリーズ最終章となる“シャドウ・ギャラクティカ編”を前後編の2部作で描く本作。すべてを破壊しこの宇宙をも支配しようと目論む新たなる敵“シャドウ・ギャラクティカ”に次々と仲間が狙われ、セーラームーンが再び戦いに身を投じていく。

キャラクターへの愛情を語った三石琴乃
キャラクターへの愛情を語った三石琴乃

1992年にアニメ「美少女戦士セーラームーン」が始まって以来、シリーズを座長として引っ張り続けた三石が、映像作品としてセーラームーン/月野うさぎを演じるのは今作で最後となる。三石は「月野うさぎ、セーラームーンをやると、錆が落ちるというか、心が研ぎ澄まされる。余計についてしまった知識や技術は置いておいて、『気持ちだけでお芝居をしなきゃ』というスタンスになる。パワーをもらっている感じがして、他の役にも影響がきっとある。浄化されているような気持ちになる」と特別なキャラクターだと明かしていた。

【写真を見る】永遠の愛!野島健児が、三石琴乃に99本の赤いバラの花束をプレゼント
【写真を見る】永遠の愛!野島健児が、三石琴乃に99本の赤いバラの花束をプレゼント

また舞台挨拶中盤、ステージ裏から「よくやったな、セーラームーン」とタキシード仮面の声が響くと、観客からも「ええー!」と驚きの声が上がった。野島が大きな花束を抱えて姿を現すと、三石も目を丸くして「わー!」と大喜び。野島は「本当に長い間、お疲れ様でした」との言葉と共に、“永遠の愛”を意味するバラの花束を手渡した。三石は「びっくりした。ありがとうございます」とお礼を述べつつ、「愛が重いんですが、心地よい重量。こんなの初めてだよ!」「乳幼児くらい重い」と楽しそうな笑顔を見せていた。

それぞれが三石への感謝と愛をあふれさせた
それぞれが三石への感謝と愛をあふれさせた

2014年に放送スタートした「美少女戦士セーラームーンCrystal」から、約10年にわたってセーラー戦士を演じてきたキャスト陣は、それぞれが涙ながらに三石への愛を爆発させた。「オーディションでは、琴乃さんが一緒に掛け合いをしてくださった。愛情をとても感じた」と切り出した金元は、オーディションに受かり「すごく怖くなってしまった」そうで、「世界中の人が好きなものを背負っていくというのがとても怖かった。アフレコに行くのも緊張とプレッシャーがあった」と告白。「そういうものもすべて、(三石が)温かい言葉と愛情で見守ってくださった。


最後までやらせていただけたことがとてもうれしい」と号泣した。佐藤も「私たちは、うさぎちゃんと琴乃さんに導かれて集い、10年もの間、作品をつくらせていただいた。女性としても先輩としても、いつも希望をキラキラと私たちに与えてくれる。私も(三石のように)背筋を伸ばして生きていきたいと、きらめきを振りまいてくださる。オンリーワンの存在」と三石への尊敬の念をあふれさせた。

小清水は「いまの自分がこういう性格になっているのは、『セーラームーン』があるから。セーラー戦士に憧れてやってきたから、いまの自分がある」と声を大にしながら、「大好きです!」と三石を見て笑顔。伊藤も「(アフレコが)始まる前にはみんな、琴乃さんからお手紙をもらった。『ついていきます!』という気持ちでした。勇気をもらってスタートできた」と放送スタート時を回想しながら、「一緒に泣いたり笑ったりしながら、10年やってきた。スタッフ、キャスト全員に対してもすごく愛情を持っている。現場を作れる、すばらしいパワーを持っている」と三石が背中を押し続けてくれたという。

大きな花束を抱えて、笑顔を見せた
大きな花束を抱えて、笑顔を見せた

たくさんの愛を受け取った三石は、「一生分、『好き』って言われちゃったみたい」と目尻を下げた。「10年前、皆さんはプレッシャーのなかで大変だったと思う。『私が守らなねばならぬ』という気持ちが芽生えた」と寄り添いながら、「いまとなっては、すっかり私のほうが頼りにしているくらい」とにっこり。さらに周囲から力をもらっていると話しながら言葉につまり、思わず涙をこぼした三石。「今回集まってくれたキャスト、スタッフの皆さんのおかげで、この日が迎えられた。そして、この話を聞いてくださる皆さまが一緒にいてくださる。こんなに幸せでいいのかなという気持ちでいます」「皆さまの愛に感謝しかありません」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

※高橋知也監督の「高」は「はしごだか」が正式表記

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