予告再生数128万回!清水崇監督が絶賛した学生映画、一夜限りの上映イベントが開催
2021年に行われた第32回東京学生映画祭で入選を果たし、YouTubeで予告動画の再生数128万回を突破した短編映画『むすんでひらいて』の単独上映イベントが、7月17日(月・祝)に渋谷LOFT9にて開催される。
高校1年生の15歳、立花麦は、幼い頃から穿きたい時にパンツを穿くという生活をおくっている。ある夏の日、親友の美和にパンツを穿いていないことがバレてしまう。はじめは理解できない様子の美和だったが、親友である麦を理解するために“パンツを腕や髪にシュシュのように縛る”という奇妙な運動を考案。やがてそれが広まっていくことに。
「東京学生映画祭」といえば、これまで青山真治監督をはじめ、『君の届け』(10)の熊沢尚人監督、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)の中村義洋監督や『君の膵臓をたべたい』(17)の月川翔監督、「ちはやふる」シリーズの小泉徳弘監督らを輩出してきた、国内最大規模の歴史ある学生映画祭。
メガホンをとった吉野綾香監督は、東放学園映画専門学校の卒業制作として本作を制作。惜しくも受賞には至らなかったものの、いち観客として鑑賞していた、「呪怨」シリーズや『忌怪島/きかいじま』(公開中)などで知られる清水崇監督が激賞。MOVIE WALKER PRESSの年末企画「映画人が選ぶ、ベスト映画2021」で「主演女優の嵌り方と心地良い立ち振る舞いに脱帽!」と賛辞を送り、2021年に観た映画のベスト3に選出。主演の南山莉來は清水監督の最新作『ミンナのウタ』(8月11日公開)にも抜擢されている。
主演や監督が自ら企画し実現した、学生映画としては異例の単独上映会。吉野監督や南山、紺谷凪乃、河中奎人らキャスト陣の登壇に加え、トークゲストとして清水監督やシナリオライター/演出家の山本陽将、俳優の高嶋政伸も応援に駆けつける予定。作品の上映はもちろんのこと、撮影の裏話や作品への思い入れなど、ここでしか聞けない貴重なトークが飛びだすことまちがいなしだ。
豪華トークイベント付きの上映は7月17日の一夜限り。是非とも会場に足を運び、映画とトークの両方を楽しみながら、日本映画界の新たな才能を先取りしてみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬