全力で推しに愛を叫べる幸せ。熱気に包まれた『東リベ2』応援上映の様子を徹底レポート!
そして本作の3分の1を占める廃車場での一大アクションに突入すると、観客の情緒はさらに激しく揺さぶられることに。アクションシーンでは音楽にあわせ軽快にペンライトを振るが、予想以上に激しい役者陣のぶつかり合いには応援を忘れ「大丈夫!?」「痛そう!」とガチで心配する声が続々。
そして原作でいうところの“黒い衝動”にマイキー(吉沢亮)が支配されるくだりでは、マイキーの美しくも狂気に満ちた血濡れの顔のアップがスクリーンを埋め尽くした瞬間、観客が水をうったようにしんと静まり返ったのも印象的だった。マイキーが一虎(村上虹郎)を殴る鈍い音だけが静かな劇場に響き渡り、あちこちからすすり泣きの声が聞こえるのだった。
これから映画を見る人たちのためにネタバレはあえて避けるが、メインキャラはもちろん、セリフこそないもののしっかり原作に寄り添ったビジュアルで登場した六本木の灰谷兄弟(栗原類、豊田裕大)、上野のガリ男(西洋亮)らにも歓声が飛んでいたのも、原作へのリスペクトを感じさせるに十分。本編が終了し、エンドクレジットに役者の名前が流れ出すと、それぞれの役者名とともに「ありがとう!」とキャストへ感謝の気持ちを叫ぶ観客の一体感はピークに。最後はSUPER BEAVERの主題歌「儚くない」を全員で大合唱し、胸アツ過ぎる応援上映会は幕を閉じた。
興奮冷めやらぬ終映後、都内から参戦したという20代の男女グループに話を聞くと、「東リベ」をきっかけにつながった友人同志だということが判明。それぞれの推しメンバーがいる人、作品全体が好きないわゆる“ハコ推し”の人もいたが、いずれも「最高に楽しかったです!」と笑顔。「映画は4回目。応援上映は人生初だったので、最初は戸惑いましたがめちゃくちゃ楽しめました」(三ツ谷推し/20代女性)「たくさん叫んで、最後は爆泣きしました!」(千冬推し/20代女性)などの熱いコメントが。共に聖地巡礼をするほどの熱狂的なファンだそうで、劇中に出てくる神社のお守りも持参していた。場地の衝撃的なシーンで思わず叫んでしまったという20代男性は、ゲームセンターでゲットしたという東卍のウインドブレーカーを着用。一緒に参加していた友人は前作「1」の時から何度もエキストラ参加に応募し、「運命」でめでたく出演を果たしていたというから驚き!熱いファンたちに支えられた応援上映会は、8月6日(日)にも再び行われる予定なので、興味のある人は是非参加してみてほしい。予想以上に楽しいです!
取材・文/遠藤薫