薬売り役は神谷浩史に!『劇場版 モノノ怪』2024年夏に公開決定
2022年にテレビアニメ「モノノ怪」の放送15周年の記念企画の一つとして発表された、完全新作となる劇場版プロジェクト『劇場版 モノノ怪』。このたび、本作の劇場公開が2024年夏に決定。さらに主人公の薬売り役を神谷浩史が務めることが発表され、新ビジュアルおよび特報映像が解禁された。
2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」にて放送され、「ノイタミナ」15周年の企画として行われたファン投票で、数十作品のなかで上位となった人気作「モノノ怪」。「空中ブランコ」、「C」、「つり球」、「ガッチャマン クラウズ」など個性的な作品を世に送り出してきた中村健治監督の原点となる作品でもあり、今回の劇場版プロジェクトのために、ツインエンジングループのアニメーション制作スタジオを束ねる「EOTA」のなかで、中村監督を中心に新たな体制が構築された。キャラクターデザインを漫画家の永田狐子、アニメーションキャラデザイン、総作画監督を「つり球」、「ガッチャマン クラウズ」で中村監督とタッグを組んできた高橋裕一が担当する。
今回解禁された新ビジュアルは、劇中でキーポイントとなる要素を散りばめ、本作の世界観を表現したデザインのもの。口元に指先をあてる耽美な表情を見せる薬売り(声:神谷)が、圧倒的な存在感を放っている。華やかに美しく描かれたビジュアルは、閉ざされた空間“大奥”で巻き起こる事件への興味を駆り立てるものとなった。
あわせて、薬売りが本作の世界へと誘う声とともにスタートする特報も公開。神出鬼没で謎多き男、薬売りが、煌びやかな女中たちの間でも一際目立つ黒い衣装をまとい現れる。劇場版のスケールを感じさせる壮大な音楽と、独特な色使いと緻密な美術で、「モノノ怪」ならではの印象的なカットが続く。
男子禁制の大奥で女中たちが生み出す情念、そして神谷が作り上げる薬売りというキャラクターはどのような物語を織りなすのだろうか?本作の続報を楽しみに待ちたい。
文/鈴木レイヤ