ケイト・ブランシェット主演のヒューマン・コメディ『バーナデット ママは行方不明』9月22日に公開決定!
ケイト・ブランシェットを主演に迎え、リチャード・リンクレイターが監督&脚本を務めた映画『バーナデット ママは行方不明』が9月22日(金)から公開されることが決定。あわせて劇中写真とブランシェットから日本のファンに向けたメッセージ動画が解禁された。
『6才のボクが、大人になるまで。』(14)がアカデミー賞6部門にノミネートされたヒットメーカー、リンクレイターが今回映画化したのは、2012年に出版されニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに約1年間リスト入りした、アメリカの作家マリア・センプルによる小説「where’d you go Bernadette」。アメリカで長く愛されるこの小説は、全米図書館協会アレックス賞を受賞するなど文学作品としても高い評価を得ている。
主演は、『ブルージャスミン』(14)、『キャロル』(16)、『オーシャンズ8』(18)、『TAR/ター』(23)など多岐にわたるジャンルで幅広いキャラクターを演じてきたブランシェット。元々原作の大ファンであった彼女は、バーナデット役を熱望。破天荒で常識破りの言動に走る主人公、バーナデットを、チャーミングで憎めない人物へと作り上げた彼女は、本作で見事10度目となるゴールデン・グローブ賞ノミネートをはたした。
物語の舞台はアメリカ、シアトル。仕事のできる夫と仲良しの娘と暮らす主婦のバーナデットは、極度の人間嫌いでいつもトラブルを起こし、ママ友たちからも煙たがられていた。かつては天才建築家として活躍していたのに夢を諦めたあの日から、日に日に彼女の中で息苦しさが募っていく。そんななか、ある事件をきっかけに、この退屈な世界に生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消してしまう。
圧倒的なスケールで観客を非現実へと誘う南極のシーンは、ブランシェットの「海と氷は本物であるべき」という強い希望で、グリーンランドでのロケ撮影を敢行。また、1984年にリリースされ、全米1位を記録し世界的に大ヒットしたシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」が主題歌として使用される。かねてから女性の社会的地位向上を支援してきたシンディの優しくも力強い歌声は、ポジティブな未来を予感させる。
そしてこのたび、ケイト・ブランシェットから日本のファンへ向けたメッセージ動画が到着。動画の中で彼女は「日本だけでなく世界中の女性が“いい母親”になるために、自分よりも家庭や子どもを優先する、バーナデットのような女性はどこにでもいます。たくさんの人たちが共感できる映画です」と語り、いまを生きる全ての人たちへエールを贈っている。
ハリウッドを代表する演技派とインディペンデント映画界出身の名匠がタッグを組んだ本作。バーナデットがたどる破天荒な旅を劇場のスクリーンで目撃しよう!
文/スズキヒロシ