「スター・ウォーズ」シリーズ最新作「アソーカ」が全世界のファンから期待されていた理由は?

映画ニュース

「スター・ウォーズ」シリーズ最新作「アソーカ」が全世界のファンから期待されていた理由は?

ついにディズニープラスで独占配信がスタートした「スター・ウォーズ」の実写オリジナルドラマシリーズ最新作「スター・ウォーズ:アソーカ」。本作は配信前から全世界のファンの期待を集めていたが、その理由として“「スター・ウォーズ」を知り尽くしている人物”として絶大な信頼を誇るデイヴ・フィローニが製作・監督・脚本を務めていることが挙げられる。

全世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた「スター・ウォーズ」。ジョージ・ルーカスが生んだ銀河はとどまることなく、ドラマシリーズとして「オビ=ワン・ケノービ」や「キャシアン・アンドー」、「マンダロリアン」など数々の物語で未だ広がり続けている。今作の主人公アソーカ・タノは、アニメーション作品『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(08)で初登場したキャラクターで、アナキン・スカイウォーカーにとって唯一のパダワンであった“元ジェダイ”だ。

しびれる!アソーカのライトセーバーは二刀流!
しびれる!アソーカのライトセーバーは二刀流![c]2023 Lucasfilm Ltd.

そんなアソーカを『クローン・ウォーズ』で登場させたのがフィローニだ。彼は、「スター・ウォーズ」にまつわる知識であれば右に出る人物はいないほどこの壮大なサーガを知り尽くしているが、本作でもその知識をフル活用して物語を手掛けた。キャストやスタッフもそんな彼の 「スター・ウォーズ」精神を大絶賛しており、ファンの期待どおり、フィローニが本作を完璧に創り上げたことに太鼓判を押している。

アソーカ役のロザリオ・ドーソンは「デイブは本当にすばらしい仕事をしていて、『スター・ ウォーズ』の世界を知り尽くしています。彼は、なにを描く必要があるのかを知っているので、彼が撮影現場にいること自体が、大きなインパクトと違いをもたらしたと思います」とフィローニを称える。

アナキン・スカイウォーカーにとって唯一のパダワンで、元ジェダイであるアソーカ
アナキン・スカイウォーカーにとって唯一のパダワンで、元ジェダイであるアソーカ[c]2023 Lucasfilm Ltd.

また、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディも「彼が才能豊かな人物だということを皆さんに知ってもらいたいです。私はもちろん、デイヴとのつき合いはかなり長く、彼が『スター・ウォーズ』を熱心に勉強していて、かつかなりの映画ファンであることもわかっていました。永遠に映画のことを語るような人で、実写版を撮影することになるのも自然の流れでした。本当にすばらしい仕事をしてくれましたし、作品を観てもらったら、皆さんもそのことをすぐに分かっていただけるでしょう」と語っている。

そして「スター・ウォーズ:アソーカ」をフィローニとともに手掛けているジョン・ファヴローも「皆さんが“こうあるべきだ”と考えている『スター・ウォーズ』があって、彼はそれを上手く作品に取り入れた内容にしてくれました。ルーカスの伝統を守りながら制作に取り組むような人なのです。彼の貢献は本当にすばらしいものでした」と、ルーカスのスピリットを継承するフィローニを称賛しつつ、作品のクオリティーに自信をのぞかせる。

「クローン・ウォーズ」「反乱者たち」などのアニメ作品を手掛けてきたフィローニ
「クローン・ウォーズ」「反乱者たち」などのアニメ作品を手掛けてきたフィローニ[c]2023 Lucasfilm Ltd.

フィローニの「スター・ウォーズ」知識は、幼少期から「スター・ウォーズ」オタクであったことに加え、ルーカスフィルムに入社後初めて手掛けた「クローン・ウォーズ」でも培われた。彼は、当時「スター・ウォーズ」の生みの親であるルーカスから可能な限りの知識や考え方を徹底的に学んだことを明かしており、実際にアニメーションシリーズを“ファンからも愛される作品”という成功へと導いた。

その後も「スター・ウォーズ 反乱者たち」やドラマシリーズ「マンダロリアン」などを手掛け、ルーカスのみならず世界中のファンからも絶大な信頼を獲得。いまとなっては、今後制作が発表されている劇場新作映画3本すべての製作総指揮を任されるなど、“ジョージ・ルーカスの後継者”として今後の「スター・ウォーズ」を担う存在へと飛躍した。


そんなフィローニが新たに紡ぐ物語「スター・ウォーズ:アソーカ」は、 「マンダロリアン」シリーズと同じ帝国崩壊後、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還 (エピソード6)』(83)の5年後という混乱の時代を舞台にしている。「スター・ウォーズ 反乱者たち」で素性を隠していたアソーカと共に戦った仲間である、新共和国を導くヘラ・シンドゥーラ将軍や、マンダロリアンの戦士サビーヌ・レンも登場。彼女らと再会したアソーカは、恐るべき闇の脅威に立ち向かっていく。

ジェダイがほぼ残っていない暗黒の時代に、徐々に迫りくる暗い闇とは?「スター・ウォーズ」の新たな歴史を刻む超重要作をしかと受け止めてほしい!

文/山崎伸子

作品情報へ