菅田将暉が『ミステリと言う勿れ』のロケ地広島を再訪!嚴島神社で「とても贅沢です」
田村由美の人気漫画を原作に、フジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマの劇場用映画『ミステリと言う勿れ』が9月15日(金)から公開される。公開を間近に控えた9月7日に、主演の菅田将暉が物語の舞台となった広島を撮影以来、再び訪問。広島市内の観光名所であるおりづるタワーを訪れたあと、嚴島神社で映画の大ヒットを祈願した。
『ミステリと言う勿れ』で、菅田が演じるのは、天然パーマがトレードマークで友たちも彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の主人公、久能整。整が様々な事件に遭遇し、出会った人たちが抱える様々な悩みから、事件の謎までも解き明かしていく。映画では、広島を訪れた整が、代々、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家、狩集家(かりあつまりけ)の遺産相続事件に巻き込まれていく。
まず、菅田が訪れたのは、広島の中心地に位置するおりづるタワー。ここは、整が汐路(原菜乃華)に誘われ、強引に遺産相続事件に巻き込まれるという重要なシーンが撮影された平和記念公園を見下ろすことができる複合商業施設だ。菅田は、12階にある「おりづる広場」に到着すると、大きなガラスから覗く広島の街並みに「うわー!キレイ」と感激する。
菅田が再訪するということで集まった広島のマスコミ陣。菅田は、広島の各地で行われていた撮影を振り返り、完成した映画の感想を問われると「まさにおりづるタワーから見える景色や平和記念公園を電車に乗ってるシーンで車窓から見ていました。ドラマの時は密室劇だったので映画でしかできないきれいな景色をスクリーンで観ることができてうれしかったです。あと撮影の時は予想以上に雪が降っていたので、そこもとても印象的でした」と、しみじみと語る。
かつて、修学旅行で広島を訪れたことがあるという菅田は「大人になってから来るとまた見え方も違うので、プライベートでもまた来たいですね」とコメント。また、広島での撮影の合間で食べたうどん入りの広島風お好み焼きがお気に入りのようで「そば入りは知っていたのですが、うどん入りのお好み焼きはもう1回食べたいです」と笑顔を見せた。
また、広島弁のイメージを聞かれると「とりあえず、“じゃけぇ”だよねと皆で覚えていました(笑)。助監督が広島出身で、まさに平和記念公園でロケをしていた時にエキストラさんと話しているのを見ていたらめちゃくちゃ“じゃけぇ”が出ていたので、本当かなと思っていたんですけど…」と話す菅田。これに地元のマスコミ陣が大きくうなずくと、菅田は「合っててよかった…(笑)」とホッとした様子を見せた。
続いて、この後に嚴島神社でヒット祈願を行う気持ちを聞かれ「1回プライベートで行ったことはあるのですが、すごくパワーがあって気持ちがいい場所なので、とても楽しみです。映画のロケの時は行けなかったので、完成した大鳥居も楽しみです」と期待感あふれる想いを口にした。
その後、日本三景の一つである宮島に鎮座し、全国に約500社ある嚴島神社の総本社を訪れた菅田。海上に立つ重要文化財の高さ16mの大鳥居は日本三大鳥居の一つだ。嚴島神社は1996年に世界遺産にも登録され、本社本殿をはじめ、多くの建造物が国宝ならびに国の重要文化財に指定されている。満潮時には美しい海に浮かぶように見える社殿と大鳥居が大人気の観光名所で、映画でも大鳥居が重要なシーンで登場する。
この神聖な嚴島神社で、菅田が映画の大ヒットを願いご祈祷を実施。神聖な空間で厳かな雰囲気のなか、菅田は神妙な面持ちで約15分のご祈祷を受け、玉串を奉納し、心を込めた様子で大ヒットを祈った。以前、来たことがあると話した嚴島神社については「(大鳥居が)修復中だったので、改めて見れて良かったですし、ちょっとだけですが散歩もできて、肩の力が抜けてすっきりしました」と満足気だった。ご祈祷を経ての心境を聞かれると「こんなことをさせてもらえるなんて、とても贅沢です。すごいリラックスして、気持ちを正されるような時間でした」と述べた。
ご祈祷後は鮮やかな朱色の大鳥居の前で、宮島名物のしゃもじを持ってフォトセッション。“商運”“幸運”を招くといわれる縁起物である宮島の杓文字だが、今回用意された杓文字はなんと全長130cm8kgにもおよぶ大きな杓文字だった。特注の大きな杓文字について菅田は「このサイズの杓文字を持つのは初めてで、けっこう重くて、どうやって持つのが正解かわかりませんでした(笑)」と楽しそうに語った。
また、最後に公開まであと1週間となった、いまの心境を聞かれると「ドラマから映画になって、これからはお客さんのものになるという寂しさもありますが、観てくれるお客様にやさしく伝わってくれるとうれしいなと思います」と映画公開への期待を込めた言葉で締めくくった。
文/山崎伸子