漫画家コンテくんが描き下ろし!『ミュータント・タートルズ』で発見した“男子校の生態”との共通点「既視感がありました」
アメリカ発のポップカルチャーアイコンとして、映画、アニメ、ゲーム、アパレルなどを通じ、幅広い世代から支持を集める大人気シリーズ「ミュータント・タートルズ」の劇場アニメ映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』が本日9月22日より公開中だ。
本作では、“世界中で最も愛されるカメ”たち4人が、アメリカンコミックタッチの躍動感あふれる新たなビジュアルで登場。ティーンエイジャーとして、人間たちと一緒に“普通の生活”を楽しく過ごしたいと願うカメたちの姿が描かれる。
見た目はカメだけど、中身は人間のティーンエイジャーと変わらない。4人でいる時はワイワイ騒ぎ、育ての父親であり、忍術の師匠でもあるネズミのスプリンターの目を盗んで遊びにも出かけるし、映画にも行けば、恋だってするお年頃。そんなタートルズの姿に「男子校のノリを感じるところがいっぱい!」と語るのは、中学高校の6年間を男子校で過ごし、その日常をゆるっと描いたエッセイ漫画「男子校の生態」で人気の漫画家コンテくん。人間たちと一緒に高校生活を送りたいと願うタートルズが、もし、日本で高校に通ったら…をテーマにイラストを作成してくれたコンテくんが、タートルズと男子高校生との生態のあるあるや共通点を語る!
「男の子の4人組ってやっぱりおもしろい」
「思った以上に男の子のわちゃわちゃ感があって、既視感がありました」と本作の感想を教えてくれたコンテくん。実は「ミュータント・タートルズ」の作品にしっかり触れるのは本作が初めてだという。「幼稚園のころにテレビでアニメを観たことをうっすらと覚えています。戦うカメの物語を違和感なく観ていた気がします。25年ぶりくらいに再会したタートルズは、もちろん戦ってはいるのですが、思っていた以上に男子高校生のノリを感じました」と印象の違いに触れた。
自称リーダーの勇敢でまじめな性格のレオナルド、カッとなりやすいけれど兄弟思いのラファエロ、いたずらとジョークが大好きなミケランジェロ、頭脳派でオタクのドナテロと、タートルズは個性豊かな4人兄弟だ。「すべてのタイプは男子校にもいました(笑)。男の子の4人組ってやっぱりおもしろいなとも思いました。『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博先生は、男の子の4人組を描くのがすごく上手。僕の漫画も、可愛がられる姫ポジ男子のコンテくん、キラキラ系モテ男子の三井くん、ノリのいい男子の坂東くん、背が高くて優しい加地くんとタイプの違う男子4人組。男の子って、4人組がフレームとしてちょうどいい気がしています。女の子は3人組がおもしろい。バラエティ番組で観たのですが、3人組だと揉めやすいそうです。某クイズ番組でチームを3人組にしているのは、あえて揉めるようにさせるためだと言っていて、おもしろいなって。それが一人増えて4人組になるとカオスな感じになる。だから、わちゃわちゃ感、収拾がつかない感じが出るのかなと思っています」。
コンテくんのお気に入りはレオナルド。その理由は「同級生にもああいう感じの子がいて。まじめで空回りするけれど、熱いものを持っている。僕が感情移入しがちなタイプです。人間観察が大好きな僕は『まじめだな~』『それをわざわざ口にしなくてもいいのに』って思いながらも、お互いの正義感をぶつけ合うまじめくんタイプをよく観ていました。僕自身はタートルズに共通点のあるキャラはいなかったけれど、観察するならレオナルドが一番楽しい。ああいうタイプに限って、サクッと彼女を作ってベッタベタの恋愛依存症になったりするんです(笑)。彼女を優先されてイラッとすることもあるけれど、なんか応援したくなる、そんなタイプが大好きです。レオナルドも恋をしていましたしね」と、自身の高校時代と重ね、心惹かれるキャラクターのタイプを説明してくれた。
都内の映像プロダクションに勤めるCMプランナー兼マンガ家。背が低いゆえに日常でいろいろ起きたことをエッセイ漫画にしてSNSで日々更新中。2023年3月にKADOKAWAから中高6年間男子校だった想い出をゆるく描いた『男子校の生態』が書籍化。
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