ミシェル・ヨーが主演兼監督のケネス・ブラナーを「先見の明がある」と称賛!『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で2人が対決…

インタビュー

ミシェル・ヨーが主演兼監督のケネス・ブラナーを「先見の明がある」と称賛!『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で2人が対決…

“ミステリーの女王”アガサ・クリスティによる「名探偵ポアロ」シリーズを、『オリエント急行殺人事件』(17)、『ナイル殺人事件』(22)に続いてケネス・ブラナーが監督、製作、主演を務めた最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(公開中)。本作では、ブラナーvsミシェル・ヨーというアカデミー賞受賞コンビの対決を見ることができる。

アカデミー賞脚本賞受賞のほか5度のノミネート歴を持つ名優にして名監督でもあるブラナーが演じるのは、世界一の名探偵、ポアロ。そんな彼が挑むのは“エブエブ”こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)で、アジア人初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー演じる自称“世界一の霊能者”レイノルズだ。

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で共演したケネス・ブラナーとミシェル・ヨーという
『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で共演したケネス・ブラナーとミシェル・ヨーという[c]2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

今回のポアロは、ハロウィンの日に子どもの霊が現れるという屋敷での降霊会に参加する。天候が悪化し、様々な超常現象が発生するなかで、ある人物が殺される。それは百戦錬磨のポアロにとっても不可解な殺人事件であり、やがて彼自身の命も狙われることに。

名探偵ポアロといえば、キッチリ整えられた口ひげが特徴的で、何事も左右対称でないと気が済まないという完璧主義者で偏屈な性格だが、持ち前の柔軟な頭脳と観察眼で数々の難事件を華麗に解決してきた。本作では「亡霊も悪魔も存在しない」と断言し、すべては科学、事実、知識によって証明できると主張するポアロが、レイノルズのペテンを暴くため、彼女が開催する降霊会に足を踏み入れたのだ。

「ベネチア建築の多くに見られる美しく麗しき崩壊のなかに、神秘的な感覚を創りだそうとしました」(ケネス・ブラナー)

前作『ナイル殺人事件』の撮影時は、7か月以上かけて豪華客船「カルナック号」を実際に建設し、本物のセットで撮影を行ったブラナー。本作については「実際のベネチアとスタジオで撮影した映像を組み合わせ、ベネチア建築の多くに見られる美しく麗しき崩壊のなかに、神秘的な感覚を創り出そうとしました」と、ハイブリッドな撮影方法を取ったことを明かした。

舞台は風光明媚なベネチア
舞台は風光明媚なベネチア[c]2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

さらに「劇中の登場人物のように、これらの建物は水辺に面して仮面をつけているようなもの。その裏では、湿気による荒廃に対処していることが多いのです。そのための維持費がとんでもなくかかるので、建物が朽ちていく一方で、それをまったくもって美しいものであると見せる努力も見られます。そこで、実際にベネチアでそういった場所を見つけ、それを再現しようとしました」と撮影秘話を語った。

【写真を見る】怪しすぎる!ミシェル・ヨー演じる”謎めいた霊能者”レイノルズ
【写真を見る】怪しすぎる!ミシェル・ヨー演じる”謎めいた霊能者”レイノルズ[c]2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.


また、共演したミシェル・ヨーについては「ミシェルと一緒に仕事をするのはとても楽しかったですし、彼女が、当然与えられるべき輝かしい成功をついに収めたことを心からうれしく思っています」と彼女のオスカー初受賞を称えつつ「そしてこれは誰もが知っていることですが、彼女は長い間、様々なジャンルで秀逸な作品を世に送り続けてきました」と、ミシェル・ヨーの長年にわたるキャリアについてもリスペクトした。

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