神谷明&伊倉一恵が36年にわたる想いを語る!「いままでの『シティーハンター』とは全然違う作品」
「エンドロールの後のラストシーンに、いろんなものが集約されています」(神谷)
――お2人それぞれの本作の見どころを教えてください。
神谷「やっぱり、オープニングからエンディングに至るリョウの変わり方をご覧いただいきたいですね。いろんなアクションシーンもありますし、人間味というところを味わっていただきたいと思います」
伊倉「いつにも増してやっぱりアクションシーンはかっこいいですね。ガンアクションやカーアクションもありますし、最後のリョウがまた美しくてかっこいいです」
神谷「あとは沢城さんと伊倉さんのお2人のベストな演技が感動的でした。伊倉さんも言っていましたが、沢城さんの役作りを目の当たりにできたのは幸せでしたね。実に緻密にきちんと自分のなかで納得して演技されていて」
伊倉「それでハートも合っていて。そんな大尊敬の沢城みゆきさんと一緒に演技ができて、ちょっとはしゃいだ芝居になってしまったかもと反省しているくらいです(笑)」
神谷「敵役の関くんと木村くんのコンビネーションは実に軽妙でありながら、立ち位置が全然違いますが、そこを見事に演じられていた。18年間コンビで共演しているというのも納得するくらいコンビネーションが活きていたので、贅沢なキャスティングですよね。そういう意味では今回は一緒に演じられて嬉しかったです」
伊倉「そうですよね。見どころはどこって絞れない感じ。『全部見逃さないで!』って思いますね」
――最後にもう1つ気になるのが、リョウと香の関係性。リョウの過去が絡んでくるとなると、そこにも大きな影響がありそうですが…。
神谷「いつにも増して香とリョウの想いが色濃く、強く出ているシーンがあるので、それ自体はしっかりと受け止めて、エンドロールの後のラストシーンを観ていただきたいです。そこにいろんなものが集約されているので」
伊倉「そうですね。2人が変わらないというところと、これからどうなっちゃうんだろうって、すごく変わるところがあるという感じですね」
神谷「僕はそんな中でも香がすごく可愛く見えました。最後のシーンは、収録の時はまだ映像が完成していなかったんです。完成したものをスクリーンで改めて観た時は、驚きました。やっぱり美しくて。今作は、スタッフもキャストも含めて、それぞれすばらしい仕事をやりきったという、その結果が作品に結集していると思うので、ぜひ劇場で楽しんでいただきたいです」
※冴羽リョウの「リョウ」はけものへんに「尞」
取材・文/石井誠