亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート

コラム

亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート

未完成のサグラダ・ファミリアに感動「圧巻です」

現地時間10月12日。旅の2日目は、まずシッチェスの旧市街や海岸沿いを散策。10月のシッチェスは1年のうちで最も過ごしやすい時期とも言われ、日中はまだ海水浴が楽しめるほど暑くなりつつ、夕方には涼やかな風が吹き抜ける心地よい気候だ。

地中海を臨む街、シッチェス。海辺にも映画祭の巨大看板が掲げられていた
地中海を臨む街、シッチェス。海辺にも映画祭の巨大看板が掲げられていた

コバルトブルーの海と緑豊かな山に囲まれたシッチェスは、大人のリゾート地といった雰囲気たっぷり。咲き誇る色とりどりの花々も、実に美しい。キラキラとした日差しを浴びた亀梨が「太陽もきれいに上がっていて、街をめぐるのが楽しみです」と語るなか、何度もシッチェスを訪れている三池監督は「観光地なんだけれど、地元の人たちが本当に温かい。“シッチェスに入れば、みんなシッチェスの人になる”みたいな街で、リラックスできるんですよ」と懐の深さに触れ、「日差しもきれいで、人間のおおらかさや強さを感じる街。そんな場所でファンタ映画祭をやって、ホラーやスプラッターをみんなで一緒になって観るという、ギャップが楽しい」とニヤリ。

映画祭グッズを販売するショップ
映画祭グッズを販売するショップ

亀梨は「いまなかなか激しめのスケジュールのなかで生きているので、映画祭という刺激的な時間と、こうして街の空気を感じられる時間はご褒美のよう。贅沢に楽しみたい。細胞がうずいています」とワクワクとしていた。また三池監督と亀梨がホテルを出る際には、ファンからサインや撮影を求める声が次々と上がっており、熱心に応えていた亀梨は「僕は初めてのスペインなんですが、歓迎してもらっているようでうれしい」と喜んでいた。

映画祭関連のショップにて『怪物の木こり』のポスターを発見!
映画祭関連のショップにて『怪物の木こり』のポスターを発見!

シッチェス映画祭の期間は、街中に映画祭のフラッグやロゴが飾られ、海沿いには映画祭グッズを販売するショップ、ホラーTシャツショップ、フードトラックがズラリと並ぶ。映画祭一色となった街には、ゾンビメイクをした人たちがゾンビになりきって歩きまわるなど、三池監督の言葉どおり、リゾート地と“ファンタ野郎”の融合がたまらなく魅力的だ。

映画祭で盛り上がるシッチェス市内には、ゾンビメイクをした人が歩き回っていた
映画祭で盛り上がるシッチェス市内には、ゾンビメイクをした人が歩き回っていた

旧市街へと足を踏み入れると、教会や石畳の路地、白い壁のアートギャラリーなど、歴史を感じられる趣があり、亀梨も「YouTubeでシッチェスの街並みをチェックして、楽しみにして来たんです。まさにいま、そこに入り込んでいるんですね。どこを切り取っても絵になるよう」と街の美しさを噛み締めた。

街中に映画祭のフラッグやロゴが飾られていた
街中に映画祭のフラッグやロゴが飾られていた

過去に三池監督は、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17)のロケ地としてシッチェスを選び、その街並みを物語の舞台となる杜王町に変身させたこともある。劇中で仗助(山崎賢人)の祖父(國村隼)が働く交番の撮影スポットとして使われたお店の向かいには今年、映画祭のスケジュールが掲示されていた。三池監督と亀梨は「Lumberjack The Monster」(怪物の木こり)のタイトルを見つけ、笑顔を見せていた。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の交番のロケ地となったスポットに到着!
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の交番のロケ地となったスポットに到着!

その後は一度、三池監督と別れ、亀梨は世界有数の観光地であるバルセロナへとGO。建築家アントニ・ガウディの最高傑作と呼ばれ、世界遺産にも登録されている大聖堂、サグラダ・ファミリアを訪問した。バルセロナの街中にドン!と佇むサグラダ・ファミリアの存在感に、亀梨は「すごい迫力!圧巻です。こんなに大きいんだ…!」と驚愕。

大迫力のサグラダ・ファミリアをバックに記念撮影
大迫力のサグラダ・ファミリアをバックに記念撮影

1882年に着工され、長らく「未完の聖堂」とされてきたサグラダ・ファミリアだが、いよいよ完成の時期が近づいていると言われている。亀梨は「彫刻技術も、細部まで緻密にこだわり抜かれている」と感嘆しながら、「僕も今年、“未完成”をテーマにライブでソロ曲をやらせていただいて。未完成のうちにサグラダ・ファミリアを見られてうれしいです。この機会を逃したら、建築途中は一生見られないわけですから。また『怪物の木こり』は、過去、現在、未来という時間がテーマの一つになっています。140年以上も建築が続いているサグラダ・ファミリアも、表側と裏側ではまったく違う顔を見せたり、いろいろな時間軸を感じられる建物」としみじみ。内部まで時間をかけてまわり、ガウディ建築、そしてそのメッセージを受け継いだ職人の技術や歴史をかぎ取った。そしてなんと、入り口の柱を土台として支えているのは、亀の彫刻。それを見つけた亀梨は「亀、ここにいた!」と微笑むひと幕もあった。


サグラダ・ファミリアの入り口の柱を土台として支えているのは、亀の彫刻
サグラダ・ファミリアの入り口の柱を土台として支えているのは、亀の彫刻

昼食は、レストラン「Lomo Alto」の提供するヨーロッパ産のお肉料理だ。お店のオススメはレアとのことで、鮮やかな赤身、肉汁に「おいしいそう。いい香り!」と見惚れながら、いざ実食。亀梨は「うーん!」と思わず声をもらしながら、「Bueno(おいしい)!まさに怪物級のうまさ!」と頬を緩めた。続いても、お肉を味わうことに。生ハム専門店「PERNIL 181」で、お肉の切り出し体験にトライした。

生ハム専門店「PERNIL 181」の店内
生ハム専門店「PERNIL 181」の店内

お肉の塊が連なる様子は圧巻で、亀梨は「すごい!こういうお店は初めて。東京にこんなお店があったら、友だちが家に来るたびに買いに来たくなる」と吐露。「基本、自炊をしている」という亀梨は包丁さばきも華麗で、生ハムホルダーに設置された肉塊から、丁寧に1枚1枚、ハムを切りだした。分厚く切ってしまった1枚目は、自分でパクリ。お茶目な表情を見せたあとは見事に薄くスライスしてみせて、「上手!」と称えた店主と、息ぴったりにグータッチ。亀梨は同行スタッフ全員に自分で切ったハムを振る舞い、「家にこれ(生ハムホルダー)とお酒があったら、永遠にキッチンにいられる」と語っていた。

『怪物の木こり』はシッチェスで拍手喝采で受け入れられた
『怪物の木こり』はシッチェスで拍手喝采で受け入れられた[c]2023「怪物の木こり」製作委員会

スペインの食、建築物を堪能した亀梨。いよいよ明日は、『怪物の木こり』のワールドプレミアが行われる。三池監督から「作品がつまらないと帰ってしまう人もいる」と聞きつけ、「怖いな」とこぼしつつも、亀梨は「映画祭の空気感を存分に味わいたいですね。この作品と三池監督に、せっかく連れてきていただいた舞台。たくさんの方に、本作の印象を残してもらいたい。ワクワクドキドキしています」と気持ちを高ぶらせていた。

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