『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』が北米V2達成!ブラムハウス作品新記録の前に立ちはだかる“ハロウィン後のジンクス”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』が北米V2達成!ブラムハウス作品新記録の前に立ちはだかる“ハロウィン後のジンクス”

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『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』が北米V2達成!ブラムハウス作品新記録の前に立ちはだかる“ハロウィン後のジンクス”

先週末(11月3日から5日)の北米興収ランキングは、前週に初登場1位を飾ったブラムハウスの新作ホラー『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2024年2月9日日本公開)が首位をキープ。11月に入った途端にハロウィン映画やホラー映画が成績を落としてしまうのはジンクスのようなもの。それでも前週からの興収の下落は、想像以上に大きなものとなってしまった。

前週のオープニング成績では、ブラムハウス作品史上1位やホラー映画歴代3位という華々しい記録を打ち立てた『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』。2週目末、3日間の興収は1900万ドル。これはオープニング週末と比較するとおよそ4分の1。パーセンテージに直すとわずか23.8%しか稼げなかった計算となる。

これは歴代の初週末から2週目末の興収下落率ランキングでは38位に入る大幅なもの。初登場1位を飾った作品だけに絞ると、『13日の金曜日』(09)の19.6%、『ハロウィン THE END』(22)の20%、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(22)の22.2%に次ぐ4番目。昨年のハロウィンシーズンに公開され、11月に入ってから大幅な減収に見舞われた『ハロウィン THE END』は、その後1000万ドルしか興収を上乗せできていない。

同作と比較すると初動で倍近い興収差をつけた『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』がそこまで伸び悩むことはさすがに考えづらいが、はたしてどうなるのか。すでに北米累計興収では1億1700万ドルに到達し、ブラムハウス作品の歴代興収4位に浮上。現在3位の『スプリット』(17)までは2000万ドル強あるので、まずはここを超えられるかどうかが当面の課題となることだろう。


この週末はほかに大きな作品の公開はなかったが、前週に限定公開で大健闘を見せたソフィア・コッポラ監督の『Priscilla』が拡大公開に大成功し、一気に4位まで浮上。また、公開11週目にして突然再拡大に挑んだニール・ブロムカンプ監督の『グランツーリスモ』(23)は、前週と比較すれば大きな増加となったが1館あたりの興収はわずか282万ドルに留まっている。

【写真を見る】『グランツーリスモ』が劇場数急増で再びベスト20圏内に!
【写真を見る】『グランツーリスモ』が劇場数急増で再びベスト20圏内に![c]Everett Collection/AFLO

そして、今年6月に行われたアヌシー国際アニメーション映画祭でポール・グリモー賞を受賞したCLAP制作のアニメーション映画『夏へのトンネル、さよならの出口』(22)が167館で公開され3日間興収7万6473ドルで26位にランクインしている。

文/久保田 和馬

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