「失恋ショコラティエ」原作者・水城せとなが若き日のウィリー・ウォンカを描き下ろし!ティモシー・シャラメが持つ世界観を絶賛

インタビュー

「失恋ショコラティエ」原作者・水城せとなが若き日のウィリー・ウォンカを描き下ろし!ティモシー・シャラメが持つ世界観を絶賛

「シャラメ版のウォンカをしっかり印象付けたのはすごいこと」

『君の名前で僕を呼んで』(17)で一躍世に知らしめ、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)や『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)などで世界中で大ブレイクし、本作でウィリー・ウォンカ役に抜てきされたティモシー・シャラメについて、「実はドラマ『HOMELAND/ホームランド』で副大統領の息子役を演じたのを観て以来。少し見ない間にすっかり大きな俳優さんになったなと思いました(笑)」と目を細め、「ウィリー・ウォンカはそのキャラクター性が作品の顔のような役。ジョニー・デップの強烈な印象があるなか、シャラメ版のウォンカをしっかり印象付けたのはすごいこと。すばらしい世界観を持った役者さんだと感じました」と水城も太鼓判を押す。

オレンジ色の小さな紳士、ウンパルンパ役はヒュー・グラント
オレンジ色の小さな紳士、ウンパルンパ役はヒュー・グラント[c] 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

ヒュー・グラント演じるウンパルンパの歌も楽しみにしていた要素の一つだった。「ウンパルンパって決して表情は豊かではないけれど、ヒュー・グラントの巧さなのか、ちょっとした表情や仕草から目が離せない感じでおもしろかったです。ウンパルンパに囲まれて暮らしているウォンカを知っていたから、そうなる前の出会いが描かれていたのはすごくインパクトがありました」とにっこり。「“はじまり”つながりで言うと、ウォンカチョコレートに入っている “ゴールデンチケット”誕生のきっかけを知ることができたような気持ちになれたのも嬉しかったです。いろいろとつながるし、さらに想像や妄想が膨らんでいます」とワクワクが止まらない様子で話した。

ウンパルンパ役のヒュー・グラントのほか、ウォンカの母親役にサリー・ホーキンス、ウォンカの夢を邪魔する宿屋の主人役にオリビア・コールマンなど、イギリスの名優たちも勢ぞろい。このなかでもウォンカの夢をサポートする仲間たちが印象的だったという。「みんな優しくて魅力的ですが、個人的には『ダウントン・アビー』のジム・カーターが好きなので、いい役で出てきてくれてよかったなって思います!神父役のローワン・アトキンソンなど豪華でおもしろい顔ぶれだと思いました」と満足の表情を浮かべた。

ウォンカの“魔法のチョコレート”はまたたく間にみんなを虜に
ウォンカの“魔法のチョコレート”はまたたく間にみんなを虜に[c] 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

「失恋ショコラティエ」とは違うタイプの幻想的なチョコレートが登場する。水城が気になったのは雷のチョコレート”ひとすじの光“。食べたらきらりと閃きが舞い降りる、ウォンカがチョコレートを食べたことがないヌードルに作る最初のチョコレートだ。「雷のチョコレートが一番食べやすそうな気がして。『チャリチョコ』に出てくるチョコレートもそうですし、『ハリー・ポッター』の時にもカエルチョコやあり得ない味のグミとか、食べるのが怖いお菓子たちがたくさん出てきたと思います。あれって、イギリス的な発想なのかなって思ったりもしました。今回も、みんな割と躊躇なく食べるので、私は食べるのはちょっと…勇気がいるような気がしました」と苦笑い。


「食べたら宙に浮いてしまったり、飛んでいってしまったり。食べたらなにかが起きちゃうみたいなお菓子は、チョコレートが大好きでもなかなか手は出せなそうです。色味がいかにもなにか入っていそうな感じがありましたよね(笑)」と作中のチョコレートの感想を話した水城は「でも、コンセプト自体は大好きです。やっぱり食べたら空を飛んじゃうってワクワクさせてくれますから」と微笑んだ。

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