官能ショット大放出!ピンク映画が集結する「OP PICTURES+フェス」今年の注目作は?
おなじみの監督たちの作品に人気女優が出演
第1回からの参加となる竹洞哲也監督は、出所した男の人間関係を描いた『此処に花あり』とひょんなことから命を落とした女性が様々な人物に転生する様を描いた『くりかえし百子』の2本を担当。どちらも盟友の脚本家、小松公典とのタッグ作で、軽妙な掛け合いや涙あり笑いありの物語など小松らしさが炸裂している。
同じく第1回から連続上映中の山内大輔監督も2作を手掛けている。美谷朱里、吉根ゆりあ、二葉エマという人気女優が共演した『あなたに会いたくて...』は、那須湯本の宿を舞台にした温泉怪談。抜群のロケーションが女優陣の美しさと物語の不穏さを引き立てる。また『みちるさんがやってくる』は、不思議な力を持つ風俗嬢みちるさんを取り巻く人間関係を描いた群像劇で、人気女優の希島あいりが主演を務める。
今回最多となる3作品を手掛けるのは高原秀和監督。昨年上映された『さあやとこはる』の続編となる『さあやとこはる 〜forever and ever〜』に加え、廓噺の人気演目「五人廻し」をベースにした『オレとアニキと五人の女たち』、さらには“大人の”女性がピュアな隣人姉弟を誘惑する様子を描いた『引っ越してきました麻美です。』と三者三様の作品で手腕を発揮する。
さらには助監督から監督へとステップアップを果たした小関裕次郎は、自分の殻に閉じこもっている妹と男遊びに興じる姉という正反対の姉妹の成長を描いた『ふきげんな姉』と、歳の差男女によるW不倫の顛末を描いた『モーテル303』を監督している。
ベテランの石川欣監督は、工場警備員の男とその職場に忍び込んだ露出狂の女性との同居生活『魅せたい女』を手掛け、得意とする一途で真っ直ぐな男の恋をシリアスかつユーモラスに活写。また、新人発掘プロジェクト出身の塩出太志による、様々な背景を持つ人たちが暮らすシェアハウスを舞台にした擬似家族ものブラックコメディ『NEXT LEVEL』など個性豊かな作品が並んでいる。
性的な描写をマイルドにすることで、描かれる人間関係やキャラクターたちの感情などが、より明確に浮かび上がってくるR15+版。初心者にはうってつけの機会なので、ぜひ「OP PICTURES+フェス2023」に足を運んでみてはいかがだろうか。
文/サンクレイオ翼
※高原秀和の「高」は「はしごだか」が正式表記