亀梨和也「人生の大きな分岐点に来ている」と告白。『怪物の木こり』怪物との餅つき体験に笑顔!
2019年の第17回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作を実写映画化した『怪物の木こり』(12月1日公開)の公開直前大ヒット祈願イベントが11月22日に東京・赤城神社で行われ、亀梨和也、菜々緒、三池崇史監督が出席。絵馬に願いを託すと共に、怪物と一緒に餅つきをして会場を盛り上げた。
亀梨が、目的のためには殺人すらいとわない冷血非情なサイコパスを演じた本作。怪物の仮面を被り、人間の脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生。次のターゲットとして狙われた弁護士の二宮彰(亀梨)が、怪物との対決に挑みながら驚愕の真相に辿り着く様を描く。
映画のヒットを願って、赤城神社でご祈祷を受けた3人。三池監督によると、怪物も一緒に玉串を奉納したそうで「手を合わせて禊を済ませたので、清らかな体になっている。ヒットすることを願っています」と語り、亀梨と菜々緒も大笑い。亀梨は「なかなかないシチュエーション。(祈祷時には)“怪物の木こり殿”と呼ばれていた」、菜々緒も「これまで木こりさんと一緒にご祈祷をさせていただくこともなかったので、どういう感じでいたらいいのかなと(笑)。滞りなく終わることができて、ひと安心しています」と楽しそうに話していた。
亀梨と三池監督は今回が初タッグとなる。「亀梨さんは、アイドルとしての人生という、もう一つの自分を作り上げてきている。そういった時間を過ごしてきた人間だからこそ、僕らとは違う台本の見え方ができた。二宮という主人公を誰よりも理解していた。すばらしかった」と多面性を持つサイコパスを演じ切った亀梨を絶賛。一方、菜々緒とは繰り返し現場を共にしている三池監督だが、「菜々緒さんにいつも出ていただく時には、コスチュームの露出度がすごい。現場のみんなが『ここにいられてよかったね』と感じられるような(笑)。撮る喜び、映画を作る喜びを感じさせてくれる」と目尻を下げつつ、「でも今回は刑事ということで、シンプルなスーツ姿。その立ち姿も美しい。メイクもそんなにしないで、髪型もあるがまま。この人はやっぱり本物なんだなという感じがしました」と菜々緒の新境地を称えた。
司会から「本作で収穫したことは?」との質問が上がると、亀梨は「三池監督との出会い。ご縁をいただけたことに感謝しています」と力強くコメント。「染谷(将太)くんや菜々緒さんなど、監督の作品にこれまで何作も出られている方たちとご一緒させていただいた。僕もまた呼んでいただけるように、いつでも露出できるようにしっかりとケアをしたい(笑)」と三池監督のコメントにかぶせながら、「(監督に)『映画を作っていてよかったな』と思ってもらえる俳優になっていけたら」と再タッグを望んだ。
翌日が「勤労感謝の日」であることにちなみ、感謝についてトークを展開する場面もあった。「いままでにないキャラクターを演じるきかっけをいただいた」と新境地について触れた菜々緒は、「三池監督には、今回のようなシリアスな役や、奇抜な衣装を着た激しい役などもやらせていただいて、日々いろいろな作品で成長をさせていただいている」と感謝しきり。亀梨にも感謝していることがあるといい、「ついこの間、バラエティの収録でご一緒させていただいた。収録の後に記念撮影をするということで、スタジオのステージのうえで写真を撮ろうとしていた。その時に私、1mくらい穴が空いているところに落ちまして」と告白し、「亀梨さんが『危ない!』と言ってくれて。怪我をしないで済みました。その声がなかったら骨折くらいの大怪我をしていたと思う。助けてくださった。腕をバッと掴んでくださった。年末に大怪我するところだった」と危機を救ってくれた亀梨に感謝を述べた。亀梨は「僕に怪物級の力があったら、もっと支えられた。左腕のトレーニングが足りないな」と謙遜しながら振り返っていた。
また絵馬に願いを託すことになると、亀梨は「映画『怪物の木こり』沢山の方と結ばれます様に!!」との言葉をつづり、「この映画は、人と人とのつながりも大きなテーマ。僕自身もこれまで結ばれてきたもの、今後結んでいくもの、そういったところを非常に考える今日このごろと言いますか。つながりや、結びつき、結ばれ方というものが、僕の人生において大きな分岐点に来ているなと感じています」と吐露。「今回この映画を通じて、よりたくさんの方たちと結ばれることを願いたいなと思いました」としみじみと話していた。最後には、怪物が返し手となって餅つきを実施。「よいしょー!」との掛け声で杵を振り下ろした亀梨は、「僕は母方のおじいちゃん、おばあちゃんが農家さんだったので、よく餅つきをやったりしていた。ここ最近は集まって餅をついて…ということがなかったので、久しぶりに楽しかったです」と笑顔。人生初の餅つき体験だったという菜々緒は「貴重な体験を、木こりさんと共同作業でできた。いい思い出になりました」と喜んでいた。
取材・文/成田おり枝