亀梨和也のゾクゾクするような色気に興奮!漫画家、大友しゅうまが『怪物の木こり』を描き下ろし漫画と共にレビュー

インタビュー

亀梨和也のゾクゾクするような色気に興奮!漫画家、大友しゅうまが『怪物の木こり』を描き下ろし漫画と共にレビュー

「二宮の笑顔がどんどん変化していく。亀梨さんのお芝居がすごい!」

サイコパスと連続殺人鬼の壮絶なバトルが幕を開ける!
サイコパスと連続殺人鬼の壮絶なバトルが幕を開ける!漫画/大友しゅうま

鑑賞するまでは、「実はちょっとナメていたんですよね…」と正直に打ち明けた大友。しかし、映画冒頭から猛スピードで迫り来る車の前に仁王立ちしたり、血しぶきの飛び散る殺人を犯す二宮を見て、「冒頭から力強いバイオレンス描写があって、驚きました。あれはインパクトがありましたね。亀梨さん演じる二宮がこちらにも一発食らわしてくれたようで『ここまでやるんだ!』という驚きがありました」と三池節が冴えわたる描写にもシビれた様子で、「被害者が脳を奪われて殺される…という見せ方も、予想以上に恐ろしかった」と震えるような瞬間もあったと話す。

斧を手にした怪物の正体、目的とは?恐ろしいビジュアルにも注目だ
斧を手にした怪物の正体、目的とは?恐ろしいビジュアルにも注目だ[c]2023「怪物の木こり」製作委員会

本作の見どころは、バイオレンスやサスペンス性だけではない。ある出来事をきっかけにサイコパスである二宮に新たな感情が芽生え、しだいに変貌していく様子。二宮というサイコパスがどのようにして生まれたのかを明らかにしていくなかで浮き彫りとなるヒューマンドラマとしての側面も、大きな注目ポイントとなる。大友は「サイコパスが変化していく様子を演じきった、亀梨さんのお芝居がすばらしかった」としみじみ。

二宮は目的のためには殺人すらいとわない冷酷非情なサイコパス
二宮は目的のためには殺人すらいとわない冷酷非情なサイコパス漫画/大友しゅうま

「二宮がサイコパスとして誰かと会話をしている時は、目が座っているようでしたよね。恋人を前にした時だったり、世間体をよく見せたい時に浮かべる笑顔も、どこか目が笑っていないような表情でした。でも、ある出来事をきっかけに、彼の笑顔がどんどん変化していく。僕はドラマ『野ブタ。をプロデュース』を観ていた世代ですが、本作を観て『亀梨さんってこういう演技ができる方なんだ』と新鮮に感じました」と繊細な芝居に挑んだ亀梨を称え、「二宮は次第に、サイコパスとして犯した罪と、内に芽生えた新たな感情との狭間で葛藤していきますが、とあるシーンで涙を流していたのが特に印象的です。完璧だと思っていたキャラクターが、葛藤や苦悩を抱き始めて、恋人の前で初めて弱さを見せることになるシーンですが、そこでまた二宮の新しい魅力がバーッと出てきて『コイツのことどんどん好きになっちゃうよ』と感じちゃいました」と吸引力のある主人公だと語る。

続けて大友は、「僕は『DEATH NOTE』の夜神月を思いだしたところもあって」と持論を展開。「完璧だと思っていた主人公が、追い詰められていくなかで次第に涙や戸惑いも見せて、その完璧さが崩れていく。カッコいいサイコパスと、崩れていくサイコパスを見られる映画としても、とてもおもしろいと思いました」と太鼓判を押していた。

■大友しゅうま
漫画家。「映画紹介マンガ」をSNSに投稿し、Xフォロワー数が34万人を超える人気を誇る。「ジャンプ+」でインディーズ連載したギャグ漫画「ゴリラ女子高生」も話題に。
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