亀梨和也のゾクゾクするような色気に興奮!漫画家、大友しゅうまが『怪物の木こり』を描き下ろし漫画と共にレビュー
「亀梨さんのサイコパスぶりが、とにかくセクシーでカッコいい」
二宮だけでなく、本作には二宮をマークする警視庁の天才プロファイラーの戸城嵐子(菜々緒)、二宮の本性を知らずに優しく寄り添う婚約者である荷見映美(吉岡里帆)、二宮の協力者であるサイコパス医師の杉谷九朗(染谷将太)など、全員が“サイコパス気質”を持っているとも言える個性豊かなキャラクターが顔を揃え、ドラマチックなストーリーを盛り上げている。
「菜々緒さん演じる戸城は、カッコよかったですね。肩幅より広めに足を開いた立ち姿、伊達メガネにボサボサの頭と、いつも見ている菜々緒さんのイメージとはまったく違う役柄を演じていました。吉岡さん演じる映美は、とてもおきれい。頭のよさも感じさせるキャラクターでした」と切りだした大友は、なかでも二宮と杉谷の“サイコパスコンビ”がお気に入りなのだとか。
「独特の友情といった感じで、あの2人の関係性はものすごくおもしろかったです。サイコパス同士で、お互いの特殊さを理解し合って、助け合っていたのに、ある出来事をきっかけにその関係性が揺れ動いていく。染谷さんの演じる杉谷は、お芝居がうまいこともあって、とても怖かったですね。二宮と杉谷が真っ白な部屋で一人の男性を縛り付けて殺そうとするシーンは、『アメリカン・サイコ』のようでもあってゾクゾクしました」。
本作を鑑賞した日には「彼女に『映画、どうだった?』と聞かれて、僕は『亀梨くんがエッチだった』と答えた」そうで、「亀梨さんのサイコパスぶりが、とにかくセクシーでカッコいい。エッチだな…と感じるほどでした」と楽しそうにニッコリ。「映画やドラマに登場するサイコパスって、なぜか興味を惹かれてしまう存在ですが、亀梨さんがもともと持っている色気との相乗効果もあって、さらに魅力的なキャラクターになっていたように思います」と分析しつつ、「題材はバイオレンスでありつつ、女性にも刺さる映画だと思います。謎が解けていく爽快感も味わえるので、観ていてとても気持ちがいいですし、二宮が最終的に出したアンサーには優しさすら感じました」と本作のあらゆる側面を堪能していた。
取材・文/成田おり枝
漫画家。「映画紹介マンガ」をSNSに投稿し、Xフォロワー数が34万人を超える人気を誇る。「ジャンプ+」でインディーズ連載したギャグ漫画「ゴリラ女子高生」も話題に。
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